
昨年12月にハッキング攻撃を受けた米国の通信会社8社のシステムに、中国のハッカー組織が半年以上潜伏していたことが明らかになった。
4日(現地時間)、ブルームバーグによると、中国のハッカー組織が2023年夏から米国の通信会社のシステムに侵入していた証拠が発見されたという。
AT&TやTモバイルなど、米国の主要通信会社の3社がハッキング被害を発見したのは2024年12月とされている。
ブルームバーグは、「中国の国営ハッキンググループが使用するマルウェアが2023年夏から7カ月間、企業のシステム内に存在していたことが判明した」とし、「これまで知られていたよりも早い時期にシステムに侵入していた」との捜査結果を報じた。
ハッカーが半年以上システムに潜伏していたにもかかわらず、これを検知できなかったということだ。
明らかになったハッキングの背後には、中国政府と関連するハッカーグループ「ソルト・タイフーン」がいるとされる。このグループは米国の主要通信会社8社のネットワークを攻撃をし、ドナルド・トランプ大統領を含む米国の主要高官や政治家の通話およびメッセージの履歴を盗み取ろとしていたことが判明した。
一方、韓国で発生したSKテレコムへのハッキング事件の背後にも、類似の中国系ハッカーグループがいるとの見方が出ている。米国の通信会社を標的としたハッカーグループが、同盟国である韓国を攻撃した可能性があるとの分析だ。