「装備ではなくエンジニアを提供する場合、確認は困難だろう」

北朝鮮が損傷した駆逐艦をロシア国境近くの港に移動させたことに関連し、ロシアが北朝鮮の軍艦修理を支援する可能性が指摘されている。
9日(現地時間)、CNNは商業衛星企業マクサーが1週間前、北朝鮮の5,000トン級駆逐艦が羅津(ナジン)港の乾ドックに停泊している様子を撮影したと報じた。
羅津港はロシアとの国境に接する羅先(ラソン)経済特区に位置する。
撮影された駆逐艦は先月21日に進水中に転覆して損傷した艦であり、羅津港は事故が発生した清津(チョンジン)港から北に約70km離れている。
韓国国防研究院のユ・ジフン対外協力研究委員は、羅津港は事故が起きた清津造船所のような大規模造船施設ではないが、修理および維持管理施設が整っていると説明した。
また「(羅津港は)ロシアとの近接性により、ロシアとの経済的、潜在的軍事的関係を深化させようとする北朝鮮の取り組みの中核拠点となる可能性がある」と付け加えた。
韓国予備役の海軍提督であるキム・ドクギ氏は9日、CNNとのインタビューで修理時間は艦船の損傷程度によって異なると述べた。
さらに「北朝鮮はソナーシステム技術が不足していると推測され、これを中国やロシアから輸入した可能性が高い」と語った。
韓国国会外交統一委員会のユ・ヨンウォン議員(国民の力)は、ロシアが修理過程で支援する可能性はあるが、装備ではなくエンジニアを派遣する形であれば、これを確認するのは困難だろうと説明した。
先に、労働党機関紙の労働新聞は6日付の報道で、羅津港で詳細な復旧作業を行うとし、作業期間は7~10日程度かかると明らかにした。金正恩総書記は先月の事故直後、「6月下旬(日時未定)に開催される労働党全員会議までに復元を完了せよ」と指示していた。