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2025年06月11日水曜日
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【衝撃】「韓国より北朝鮮の方が良い」脱北者が北朝鮮に戻ろうとバスを盗んで突入

引用:Depositphotos

韓国京畿道坡州市(キョンギド・パジュし)の統一大橋に村のバスを盗んで突入し、北朝鮮への渡航を試みた30代の脱北者に対し、執行猶予付きの懲役刑が言い渡された。

韓国の義務府地裁・高陽支部第1刑事部(キム・ヒス部長判事)は、国家保安法および軍事基地・軍事施設保護法違反などの容疑で起訴された30代の脱北者A被告に対し、懲役2年、資格停止2年、執行猶予3年を言い渡したと9日に発表した。

A被告は昨年10月1日の午前1時頃、坡州市文山邑の車庫から村のバスを盗み、統一大橋に進入して北朝鮮への渡航を試みた容疑で起訴された。

北朝鮮の両江道恵山市(リャンガンド・ヘサンし)出身のA被告は、2011年12月に単独で脱北した。韓国では定職に就かず、建設現場での日雇い労働などで生計を立てていたが、2018年に足を負傷した。その後、健康悪化と経済的困窮が深刻化したという。

簡易宿所に住み、生活保護を受給していたA被告は、韓国社会への適応に苦しみ、孤立感や健康悪化、経済的困難を経験した。北朝鮮に残っている家族への思いから北朝鮮への渡航を決意し、犯行に及んだとみられる。

「板門店を越え、北朝鮮に渡らなければ」と考えたA被告は、ネットカフェでGoogle Earthの衛星画像を使って板門店の位置を調べたこともあった。

北朝鮮への渡航を試みる直前、A被告は居住地の行政窓口を訪れ、担当者に緊急生活支援金について問い合わせた際、「韓国に幻想を抱いていたようだ。北朝鮮での生活の方が韓国よりもずっと良いように思える。北朝鮮の家族に会いたくて、戻りたい」と述べたことが明らかになった。

裁判所は「A被告が反国家団体としての北朝鮮を賛美または同調する政治的意図をもって犯行に及んだとは見受けられない」とし、「韓国社会に定着した脱北者が直面する現実の一端を示すものであり、統一を見据える韓国社会が取り組むべき課題として理解される」と量刑理由を説明した。

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