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2025年06月11日水曜日
ホームニュース「わざと混乱を招いている」トランプ・移民デモに"海兵隊700人"を追加投入、過度な軍事力行使に州が提訴へ

「わざと混乱を招いている」トランプ・移民デモに”海兵隊700人”を追加投入、過度な軍事力行使に州が提訴へ

引用:ニューヨーク・タイムズ
引用:ニューヨーク・タイムズ

米国ロサンゼルス(LA)で不法移民の取り締まりに反対する大規模なデモが発生する中、トランプ政権が海兵隊の投入を決定した。

9日(現地時間)、CNNやニューヨーク・タイムズ(NYT)などによると、米北方軍はこの日声明を発表し、「LA地域の連邦職員と資産保護を支援するため、週末中に警戒態勢にあった700人規模の海兵隊歩兵大隊を配備する」と明らかにしたという。海兵隊部隊は、先に投入された約300人の州兵部隊と共に現場でデモの鎮圧に当たる予定だ。

海兵隊配備の可能性は以前から指摘されていた。ヘグセス国防長官は7日、X(旧ツイッター)で「海兵隊部隊が高度な警戒態勢にある」とし、「(デモ現場に)動員される可能性がある」と述べていた。

トランプ大統領も海兵隊投入決定前にホワイトハウスで記者団に対し「どうなるか見守ろう」と語っていた。

カリフォルニア州とトランプ政権の対立は深まる見通しだ。同州は、トランプ大統領が、エスカレートするLAのデモ鎮圧のため州兵2,000人を配備する大統領覚書に署名したことを受け、訴訟を提起した。州知事の承認なしに州兵を動員することは州知事の権限を不当に侵害するとの理由からだ。

カリフォルニア州司法長官のロブ・ボンタ氏はこの日記者団に「侵略も反乱もない」とし、「(トランプ)大統領は政治的目的のために現場で混乱と危機を意図的に作り出そうとしている」と指摘した。

さらに「トランプ政権は法執行機関の専門性と判断を無視し、即座に極端な措置を講じた」とし、「彼らは慎重さを欠き、戦略性のない対応により、不要で挑発的な緊張を高め、それが不安を助長しただけだ」と批判した。

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