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2025年06月13日金曜日
ホームニュース「放置すれば内戦になる」トランプ大統領がLA抗議に軍事力投入エスカレート、海外メディアの記者が警察攻撃で負傷

「放置すれば内戦になる」トランプ大統領がLA抗議に軍事力投入エスカレート、海外メディアの記者が警察攻撃で負傷

引用:Depositphotos

米トランプ政権の厳格な移民取り締まりに反対する抗議デモがカリフォルニア州ロサンゼルス(LA)で激化する中、政府は州兵2,000人に加え海兵隊員700人を追加動員すると発表した。

9日(現地時間)、CNNなど現地メディアによると、米北方軍(USNORTHCOM)は声明で「LA地域の連邦職員と資産を保護するため、約700人の海兵隊員を派遣する」と述べ、「第1海兵師団傘下の第7海兵連隊第2大隊の海兵隊員700人は、LA地域で連邦職員と資産を保護中の『タスクフォース51』の下で運用されるタイトル10兵力と円滑に統合される」と発表した。

「タイトル10」は、米大統領が州政府の要請なしに連邦軍や州兵を該当州に直接配備できると規定した連邦法を指す。大統領権限によりLA抗議への対応任務を遂行中のタスクフォース51に海兵隊員を追加投入する意図とみられる。

LAでは6日から非正規移民に対する大規模な逮捕・取り締まりに抗議するデモが行われている。4日目に入り、ドナルド・トランプ米大統領は州知事の承認なしに州兵2,000人の投入を決定した。しかし、現時点で現場付近に到着したのは300人にとどまる。

トランプ大統領はこの日の午後、ホワイトハウスで開かれた対米投資に関する座談会で、LA抗議について「内戦は望んでいない。(状況を)放置すれば内戦になる」と主張した。海兵隊派遣計画については「状況を見守る」と述べたが、わずか数時間後に海兵隊の派遣が発表された。

抗議が激化する中、LA警察当局は3日間で計56人を逮捕したと発表した。NBCニュースによると、警察はこれらの人々が火炎瓶を投げたりバイクで突進して警官を負傷させたりしたと伝えたという。抗議者と警察の衝突が続く中、現場を取材していた海外メディアの記者が警察の攻撃を受ける事態も発生した。

引用:9ニュースのキャプチャー
引用:9ニュースのキャプチャー

オーストラリア民放「9ニュース」によると、現場取材中の米国特派員ローラン・トマシ氏がLA警察の発射したゴム弾に脚を負傷したという。警察側が発射し、煙が立ち上る中、トマシ氏が脚を抱えて苦痛に悶える様子がすべてカメラに収められた。

英国の報道カメラマン、ニック・スターン氏もLA抗議の取材中、14mmスポンジ弾に太ももを撃たれ、緊急手術を受けた。彼は英BBCに「脚の後ろに硬いもの(非致死性の弾丸)が突き出ていて、脚は血まみれだった」と述べ、「首に記者証を下げ、大きなカメラも持っていたにもかかわらず(攻撃された)」と語った。

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