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2025年06月17日火曜日
ホームニュース【核軍拡加速】北朝鮮、核弾頭50個に倍増、すでに「あと40発分」も準備済み...国際機関が警鐘「新たな核競争の時代に突入」

【核軍拡加速】北朝鮮、核弾頭50個に倍増、すでに「あと40発分」も準備済み…国際機関が警鐘「新たな核競争の時代に突入」

引用:ニュース1
引用:ニューシス

世界で9番目に多くの核兵器を保有する北朝鮮が、核兵器の数を約2倍に増やすための材料をすでに確保しているとする研究結果が発表された。専門家らは、中国の核戦力拡大などを指摘し、冷戦後減少傾向にあった世界の核戦力規模が再び拡大する可能性があると警鐘を鳴らしている。

スウェーデンのシンクタンク、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は16日(現地時間)に発表した「2025年シプリ年鑑」で、北朝鮮が保有する核弾頭の数を50個と推定した。SIPRIは昨年6月の報告書で、北朝鮮の核弾頭数を2023年時点で30個としていたが、2024年には50個に増加したと明らかにした。

SIPRIは16日の年鑑で、北朝鮮の核弾頭数は現時点で増加していないものの、今後増加する可能性があると分析している。北朝鮮の核弾頭はミサイルや爆撃機に搭載され実戦配備されたものはなく、全て保管状態にあるとされる。

SIPRIは年鑑で、北朝鮮が「国家安全保障戦略の中核として軍事的核プログラムを引き続き優先している」と指摘した。さらに「現在約50個の核弾頭を組み立てており、最大40個をさらに生産できる核分裂物質を保有しつつ、核分裂物質の生産に拍車をかけていると推定される」と述べた。

SIPRIは「北朝鮮の非核化に向けた外交的努力が停滞する中、朝鮮半島の安全保障に対する危機感が高まっている」と分析した。続けて「この状況が、韓国における北朝鮮の脅威に対抗するための核武装論争に火をつけ、核拡散への懸念を増大させた」と指摘した。

SIPRIは年鑑で、北朝鮮とイスラエル、パキスタンなど9か国を核保有国として挙げ、今年1月時点で世界の核弾頭在庫を合計1万2,241個と集計した。このうち実戦配備された核弾頭は3,912個、保管庫に保存された核弾頭は5,702個と推定した。

国別では、米国とロシアが保有する核弾頭数がそれぞれ5,177個、5,459個で、全体の約90%を占めた。続いて中国(600個)、フランス(290個)、英国(225個)、インド(180個)、パキスタン(170個)、イスラエル(90個)の順で保有数が多かった。

SIPRIは「9か国の核保有国のほぼ全てが2024年も既存の兵器のアップグレードや新型の追加など、核戦力の近代化プログラムを集中的に継続している」と述べた。SIPRIは「このように削減ペースが鈍化し、新たな核兵器の配備が加速することで、(冷戦終結後続いてきた世界の核弾頭規模の縮小)傾向が今後数年以内に反転する可能性が高い」と警告した。特に中国は2023年以降、毎年100個以上の核弾頭を追加生産しており、今回の年鑑で他のどの国よりも核戦力強化のペースが速いと評価された。

SIPRIは「軍事力の構成次第ではあるが、中国は2020年代末までにロシアや米国と少なくとも同等数の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有する可能性がある」と述べた。SIPRIは米国、ロシア、イスラエルが核兵器の近代化を推進しており、英国、フランス、インド、パキスタンなども長期的に核弾頭数を増やすと予測した。

SIPRIのダン・スミス所長は「過去の核競争よりもはるかに危険で不確実性の高い、新たな核競争が加速している兆候が見られる」と主張した。彼は人工知能(AI)をはじめ、危機時の意思決定速度を高める様々な技術の登場により、誤解やコミュニケーション上の問題による偶発的な核戦争のリスクがさらに高まっていると警告した。

引用:新華社
引用:新華社

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