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「関税戦争に勝者なし」 習近平首席、中央アジアで「トランプ関税政策」を痛烈批判!

有馬侑之介 アクセス  

中国・中央アジア首脳会議での基調演説

イスラエル・イラン衝突に懸念表明

引用:youtube
引用:youtube

中国の習近平国家主席は17日、中央アジア5カ国との首脳会議で、ドナルド・トランプ米大統領の関税政策を念頭に、「関税戦争や貿易戦争に勝者など存在しない」と厳しく批判した。

中国メディアの新華社によると、習主席は同日、カザフスタンの首都アスタナで開かれた中国・中央アジア首脳会議の基調演説で、「関税戦争や貿易戦争に勝者はおらず、一方主義や保護主義、覇権主義は必ず他人と自分自身を傷つける」と述べたという。中国をはじめとする各国に対して関税戦争を仕掛けた米国を、習主席は暗に批判した形だ。さらに、「世界は分裂してはならず、団結すべきだ。人類がジャングルの法則に回帰することは断じて許されず、人類運命共同体の構築が求められている」と強調した。

習主席はまた、「中国と中央アジア5カ国は、より前向きな姿勢と実際的な措置によって協力を強化し、『一帯一路』(陸と海のシルクロード)を発展させ、未来を共に築く共同体の構築に向けて歩むべきだ」と語った。続いて、「我々は互恵とウィンウィンの原則を堅持し、互いの核心的利益を損なうようなことは決してしない」とし、「共にリスクと挑戦に立ち向かい、地域の平和と安定を守ろう」と呼びかけている。

今回の会議は、2023年に中国・陝西省西安(せんせいしょう・せいあん)で開催された第1回中国・中央アジア首脳会議に続く2回目で、2年ぶりの開催となる。同時期にカナダで開かれている主要7カ国(G7)首脳会議を牽制する「勢力誇示」との見方も出ている。習主席は18日に帰国した後、訪中しているニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相と20日に首脳会談を行う予定で、貿易を中心とした経済問題が主要議題となる見通しだ。

一方、習主席はこの日、イスラエルとイランの武力衝突についても懸念を示し、「各国はこれ以上の緊張激化は断じて避けるべきだ」と述べた。首脳会議に先立って行われたウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領との会談では、「軍事衝突は問題解決の手段ではなく、地域の緊張の激化は国際社会全体の利益にそぐわない」とし、「中国は、いかなる国による主権・安全・領土の侵害行為にも反対する」と明言した。

有馬侑之介
editor@kangnamtimes.com

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