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【一般事務職激減】米テック企業、2025年上半期に6万人超の人員削減…一方でAI人材は熾烈な争奪戦に

織田昌大 アクセス  

米国のテクノロジー業界を中心に、人工知能(AI)技術の発展に伴い、雇用の二極化が顕著になっている。大手テック企業はAIで代替可能な一般事務職を大規模に削減する一方、AI技術者には数百億規模の報酬を提示し、熾烈な人材獲得競争を展開している。米国ではすでにAI発の「労働ビッグバン」が現実化しており、韓国でも早急な職務転換教育とAI人材育成戦略の必要性が叫ばれている。

18日(現地時間)、ブルームバーグは情報筋の話として、マイクロソフトが来月初めに数千人規模の人員削減計画を発表する見通しだと報じた。主な削減対象は全従業員の約20%(4万5,000人)が集中する営業・マーケティング部門になる見込みだ。この計画が実行されれば、マイクロソフトはわずか2か月で2度目の大規模リストラを行うことになる。同社は先月、製品・エンジニアリング部門を中心に過去2番目の規模となる約7,000人の人員削減を実施した。当時、「急変する市場環境で成功するために必要な組織再編を進めている」と説明していた。

引用:depositphotos

「リストラの嵐」はマイクロソフトにとどまらず、シリコンバレーのテック業界全体に広がっている。メタ・プラットフォームズは今年2月に全従業員の5%に当たる3,600人を削減した。グーグルも2月から先月にかけて広告・デバイス・クラウドなどの事業部で数百人規模の人員整理を行った。昨年だけで約1万7,500人を削減したインテルは、来月からファウンドリー事業部の従業員の15〜20%を削減する計画だ。今回の削減人数も1万人を超える見込みである。グローバル雇用データ分析会社「レイオフ」によると、今年上半期の米テック企業の人員削減規模はすでに6万人を突破しているという。

リストラの要因が変化している点も特徴的だ。昨年までのテック業界のリストラは、企業がAIインフラ投資の資金確保を主な目的としていたが、現在ではAIが実際に人間の職務を代替する段階に入っている。国際シンクタンク、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの最新報告書によると、2030年には事務補助(秘書・経理など)の職が2022年比で18%減少すると予測されている。営業(-13%)、飲食サービス(-2%)、製造業(-1%)の雇用もAIの影響で減少すると見込まれている。

前日、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOは「数年以内に社内全体でAIの広範な使用により事務職の人員が減少すると予想される」と述べた。アンスロピックのダリオ・アモデイCEOも先月のインタビューで「AIが今後5年以内に全ての新入事務職の半数を消滅させ、失業率を最大20%まで急上昇させる可能性がある」と警告している。

人員削減の波の中でも、AI関連職では逆の現象が起きている。米メリーランド大学と就職データプラットフォーム「リンクアップ」の共同研究によると、先月時点で米テック企業の新規採用募集のうちAI関連職が占める割合は24%に達したという。2023年5月(9%)、2022年5月(16%)と比較して急増している。

特に高度なAI専門家の獲得競争は一層激化している。超知能(super-intelligence)研究所の設立を進めているメタは、オープンAIやグーグルなどの競合他社に在籍するAI人材を引き抜くため、最大数億ドルに上る報酬を提示していると伝えられている。

前日、オープンAIのサム・アルトマンCEOはこれに関して「メタが我々の従業員に最大100万ドル(約1億4,545万円)の入社ボーナスとそれ以上の年間報酬パッケージを提示している」と述べ、「これは本当に狂気の沙汰だ」と語った。

専門家らは、AIによる雇用構造の変化に対応するための包括的な政府の取り組みが急務だと指摘している。マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)によると、米国でAIの発展に伴い職務転換が必要となる労働者の数は2030年までに1,200万人を超えると推計されている。これは在宅勤務の普及などにより大規模な職務転換が起きた新型コロナウイルスのパンデミック時(860万人)と比較しても約40%多い数字だ。MGIは「労働者の円滑な職務転換を支援するための大規模な職業訓練・再教育プログラムが必要な時期に来ている」と述べている。

織田昌大
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