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【B-2爆撃機パイロットの仕事現場】37時間飛行、トイレ1つ、休憩ゼロ…「ミッドナイト・ハンマー作戦」の裏側公開!

織田昌大 アクセス  

引用:ウィキメディア・コモンズ
引用:ウィキメディア・コモンズ

米B-2爆撃機のパイロットは、40時間以上に及ぶ長時間任務に備え、飛行計画だけでなく食事内容にも焦点を当て、数週間の準備期間を設けていると、ロイターが23日(現地時間)に報じた。

米防衛企業ノースロップ・グラマンが製造したB-2爆撃機は、1機あたり20億ドル(約2,900億円)を超える戦略資産で、米空軍は19機を保有している。このうち7機が今月20日、ミズーリ州の空軍基地を離陸し、18時間飛行してイランのフォルド・ナタンズ核施設にそれぞれ12発、2発のバンカーバスターを投下した。残るイスファハン核施設には米海軍のオハイオ級原子力潜水艦がトマホークミサイル約30発で攻撃した。

「ミッドナイト・ハンマー」と名付けられたこの作戦は、爆撃機が無事に基地に帰還して終了し、総飛行時間は37時間に及んだ。これはパイロットたちに並外れた忍耐力を要求するものだった。

引用:米空軍
引用:米空軍

9年間B-2爆撃機のパイロットを務めた米欧州司令部の元副司令官、スティーブ・バシャム氏(退役中将)は、ロイターに「我々パイロットは睡眠研究を経て、実際の栄養教育を通じて、各自何が眠気を誘うかを学ぶ」と語った。

パイロットたちは、食品に関する知識とそれが消化を遅くしたり早めたりする影響について教育を受けるという。これは化学式トイレが1つしかないこの軍用機では極めて重要な点だ。

バシャム氏がパイロット時代に好んで食べたのは、全粒粉パンに七面鳥の肉を挟んだサンドイッチで、チーズは入れなかった。彼は「できるだけ薄味にする必要がある」と助言した。任務中に腹痛を起こした場合の結果については触れなかった。

引用:米空軍
引用:米空軍

翼幅52.4mのB-2爆撃機は、給油なしで1万1,000km以上飛行可能だが、多くの任務ではそれ以上の距離を飛ぶため、複数回の空中給油が必要となる。

特にパイロットの疲労が蓄積されるほど給油作業は難しくなる。これは空中給油機から伸びるホースが目視できないためだ。

バシャム氏は、給油機のライトと事前に記憶した基準点に頼らざるを得ないと説明。特に月明かりのない夜間飛行中は給油作業がより危険になると付け加えた。

彼は、体内でアドレナリンが分泌され、目標地点に到達するまで持ちこたえられるとし、「アドレナリンは消える。もちろん少し休めば最後の給油作業をこなせる」と語った。さらに、ひまわりの種をスナックとして食べると集中力の維持に役立つと付け加えた。

B-2の操縦室には、後部に1人が横になって仮眠をとれるスペースがある。前日、米メディアのニューヨーク・ポストも、この爆撃機にはパイロットがより快適に任務を遂行できるよう休憩スペースとトイレがあり、小型冷蔵庫と電子レンジも装備されていると報じた。

B-2爆撃機は、赤外線やレーダー、音響信号の隠蔽機能など先端技術を搭載しているが、作戦の成否は依然として人間のパイロットの能力に大きく依存していると、ロイターは指摘した。

引用:米空軍
引用:米空軍

この爆撃機には2名のパイロットが搭乗する。これはB-1BやB-52などの旧型爆撃機のパイロットよりも多くの作業を担当することを意味する。旧型機には4名または5名が乗り込む。

B-2にも「フライ・バイ・ワイヤ」と呼ばれるデジタル飛行制御システムが搭載されているが、これは完全にコンピューター入力に依存するという。バシャム氏は、初期のソフトウェアはパイロットの指示に対する反応が遅く、給油作業を複雑にしたと指摘。反応性は改善されたものの、高高度での緊密な編隊飛行の難しさは依然として残っていると述べた。

米空軍によると、1999年の「アライド・フォース作戦」時、B-2爆撃機はミズーリ州からコソボまで31時間の往復飛行を行い、最初の8週間で目標の33%を攻撃した。イラクでは49回出撃し、150万ポンド(約680トン)以上の爆弾を投下した。

米空軍は今後数十年かけてB-2とB-1爆撃機を新型B-21レイダーに置き換える計画だ。米国防総省によると、爆撃機の1時間当たりの運用コストはB-2が6万5,000ドル(約941万円)、B-1が6万ドル(約869万円)程度という。

バシャム氏は「我々のパイロットには簡単に見えるかもしれないが、実際はそうではない」とし、「B-2の複雑な任務は、世界中に配備された様々な作戦立案者や、常に機体を最良の状態に保つ整備士たちなしには遂行できない」と締めくくった。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

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