
ファーウェイのAIモデルが競合のアリババのAIモデルを模倣したとの批判を受けている。
ロイターによると、ファーウェイは先週、同社がエヌビディアの人工知能(AI)アクセラレーターに対抗するために開発した人工知能(AI)半導体「Ascend(アセンド)」で学習した世界初のモデルとして「Pangu Pro MoE」を発表した。しかし、公開後、コーディング・プラットフォームのGitHubでは、Pangu Pro MoEのソースコードに競合他社の出典を明記していない資料が含まれているという疑惑が浮上した。
Honest AGIという団体がGitHubに投稿した報告書では、「ファーウェイのPangu Pro MoEモデルがアリババの人工知能(AI)「通義千問(Qwen)-14B」と驚くべき相関関係を示した」と指摘している。
この報告書は、ファーウェイのモデルが一から学習されたのではなく、「アップサイクリングによって派生したことを示唆している」と結論付けた。さらに、調査結果から著作権侵害の可能性、技術報告書の情報操作、ファーウェイが当該モデルの訓練に投資したという主張の虚偽性が明らかになったとも付け加えた。
これに対しファーウェイの「ノアの方舟研究所(Noah’s Ark Lab)」は、「一般的な慣行に従ってオープンソース・コードを使用し、オープンソースのライセンス要件を厳守した上で、関連ソースファイルに著作権情報を明確に表示した」と反論している。
2012年にファーウェイの先端技術研究を推進するために設立されたノアの方舟研究所は、現在、最先端のAIやデータマイニングなどの分野に注力している。ファーウェイは2021年にPanguを初めて発表し、大規模言語モデル(LLM)分野に早期参入を果たしたが、その後競合他社に後れを取っていた。
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