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「走行中の車に空から爆弾投下」…イスラエル、レバノンでハマス幹部を空爆・暗殺、トランプ仲介の休戦交渉は停滞

織田昌大 アクセス  

引用:イスラエル国防軍
引用:イスラエル国防軍

イスラエル軍がレバノンでイスラム武装組織ハマスの主要指揮官を排除したとして、関連映像を公開した。ロイターは8日(現地時間)、「イスラエル軍が同日、レバノン北部トリポリ近郊を攻撃し、ハマスのレバノン支部の幹部、メヘラン・ムスタファ・バジュル司令官を暗殺した」と報じた。

引用:イスラエル国防軍
引用:イスラエル国防軍

バジュル司令官は数年間、レバノンでハマスの軍事能力構築に重要な役割を果たし、2023~2024年にはイスラエル・レバノン国境を標的としたロケット攻撃を組織・指揮した人物として知られている。また、ハマスの武力増強と武器調達を担当し、他の武装組織との連携を通じて武器購入を主導した人物でもある。

イスラエル軍が同日公開した6秒間の映像では、道路を走行していた黒い車両が爆発物によって爆破され、その後濃い煙が立ち上る様子が映し出されている。

引用:AFP通信
引用:BBC

イスラエル軍の今回の空襲により、ハマスのバジュル司令官を含む計3名が死亡した。この空襲は、イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラと昨年11月に休戦合意した後、北部地域で行われた初の空襲となる。レバノン保健省はイスラエル軍の空襲の事実を認め、「パレスチナ難民キャンプ近くの地域でも車両攻撃により13名が負傷した」と伝えた。

イスラエル軍は「今回殺害されたバジュル氏はイスラエル全土の複数都市に対するロケット攻撃を行ったハマスの主要幹部であり、彼の排除に成功したことでレバノン内のハマスのテロ活動が大きく弱体化した」と評価した。

レバノン内でハマスの幹部が死亡した今回の空襲は、イスラエルがイランとの「12日間の戦争」の休戦を発表した直後に行われた。ハマスは今年初め、イスラエルとの50日以上の休戦中に再集結を試みたが、3月に休戦が終了するとイスラエルの集中攻撃を受け始めた。

5月には当時のハマスの指導者、ムハンマド・シンワル氏が殺害された。シンワル氏はイスラエル軍が最も重視していた排除対象であり、昨年10月に殺害されたハマスの前指導者ヤヒヤ・シンワル氏の兄弟だった。

引用:聯合ニュース
引用:BBC

現在、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエルとハマスの休戦を仲介しているが、目立った進展は見られていない。7日、カタール・ドーハで開催された第1回会談は特に進展を見せずに終了し、双方はトランプ大統領が提示した休戦案の修正について意見の相違を確認したとされる。

トランプ大統領は双方に休戦を促しており、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の訪米期間中に交渉が妥結する可能性が指摘されている。トランプ大統領は7日、記者団に対し「来週、ハマスとイスラエルの(休戦)合意が成立する可能性が高い」と自信を示した。

しかし、休戦交渉が行われた同日もイスラエル軍はガザ地区への爆撃を継続した。ガザ地区の民防衛隊によると、同日未明のガザ地区ガザ市の住宅地域への空爆で10名が死亡し、1日で計26名が命を落としたという。

織田昌大
editor@kangnamtimes.com

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