
ロシアがウクライナに対し前例のない大規模なドローン攻撃を実施した。今回の攻撃は開戦以来、単一の攻撃としては最大規模で、西部地域の軍需施設を集中的に攻撃した。
9日(現地時間)の未明、ロシアは720機以上のドローンを投入し、ウクライナ各地を爆撃した。強烈な爆発音と閃光が未明の空を引き裂き、軍需品倉庫や飛行場が集中する西部地域が主要標的となった。AFP通信によると、この攻撃で少なくとも8人の民間人が死亡したという。
この空襲は、米国のドナルド・トランプ大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領に強い不満を表明してから数時間後に行われた。トランプ大統領は最近のプーチン大統領との電話会談後、ロシアが停戦交渉に全く協力的でないと批判を強めていた。4日にもロシアは両首脳の通話直後、550機以上のドローンを使用した大規模攻撃を実施している。
トランプ大統領はロシアの空襲後、ウクライナが要請しているパトリオット・ミサイル防空システムの追加支援を検討中だと明らかにした。彼は「ウクライナは命を守るために戦っており、非常に深刻な攻撃を受けている。パトリオットの支援を検討中だ」と述べた。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ大統領が発射機2~3基とレーダー1基などを含むパトリオット・ミサイルセットの追加支援を協議中だと報じた。
一方、ウクライナ再建会議のためイタリアを訪問中のウクライナの担当特使、キース・ケロッグ氏は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談を行った。ゼレンスキー大統領は今回の対話が実質的だったとし、米国の武器支援とロシアへの制裁強化に焦点が当てられたと明かした。
注目の記事