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2025年07月17日木曜日
ホームニュース【観光地という名のショーセット】北朝鮮リゾートで記者が目撃した仕込みの数々

【観光地という名のショーセット】北朝鮮リゾートで記者が目撃した仕込みの数々

引用:ニューシス
引用:ニューシス

北朝鮮が日本海と接する東海のウォンサン市ガルマ海岸に建設した大型リゾート団地の実際の姿が、ロシアの記者の体験記を通じて明らかになった。現場を訪れた記者は「まるで演出された舞台セットのようだった」と表現した。

ニューシスは、ロシアメディア「コメルサント」によると13日(現地時間)、セルゲイ・ラブロフ外相の訪朝に同行した自社記者の体験記を報じたことを伝えた。

記者は、朝鮮中央通信が「国内観光客も利用中」と発表したのとは異なり、訪問当日の午前中までビーチには人影一つなく空いていたと伝えた。そして「ラブロフ外相が到着した後になってようやく、ビーチで日光浴をしたり自転車に乗る“観光客風”の北朝鮮住民が次々と現れ始めた」と述べた。

また、ホテル内のビリヤード場では、スーツ姿の男女が一日中ビリヤードをしており、記者らが宿泊施設に入った後にその場を去ったという。記者はこのカップルについて「リゾート客を演じる役者だったのではないか」と推測し、さらにビーチで自転車に乗ったり、ベンチでタバコを吸っていた人々の中には朝鮮労働党のバッジを着用し、ロシア語を話せる者もいたと明かした。

これに関して記者は「リゾートで目にした光景が偶然なのか、あるいは北朝鮮当局の意図的な演出なのかは断定できない」としつつ、「時間の制約で詳細な確認はできなかったが、不自然な雰囲気であることは明らかだった」と付け加えた。

また、街の風景については「リゾート近くでパブ、レストラン、ゲームセンターなど英語の看板が予想以上に多く見られた」とし、「街のほぼすべての店に英語表記が併記されていた」と伝えた。客室は1泊90ドル(約1万3,000円)で、スリッパ、タオル、アイロン、使い捨て洗面用具、ミニバーなどが備え付けられていたという。

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