
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日(現地時間)、北朝鮮や中国などの国境につながる道路の建設案について言及した。タス通信によると、プーチン大統領はこの日、高速道路M-12の拡張開通式でのビデオ・メッセージで「積極的に東部ルートの開発を継続する」と述べ、高速道路がロシア西部のチュメニ地域やシベリア、極東地域にも接続されるべきだと強調した。
さらに「カザフスタン、モンゴル、中国、北朝鮮との国境へのアクセス道路建設も当然検討される。これにより輸送能力が大幅に向上するだろう」と述べた。そして「このルートは国際的な輸送網の一部となり、重要で競争力のある輸送動脈になるだろう」と付け加えた。
この日の式典は、ロシアの首都モスクワとロシア国内のタタールスタン共和国の首都カザンを結ぶ高速道路M-12の東側への一部拡張開通を記念して開催された。北朝鮮と中国国境へのアクセス道路がロシアの主要道路網に接続されれば、貿易量と交流の増加につながる可能性がある。
ロシアはウクライナ戦争で西側と対立する中、中国・北朝鮮との関係強化を図っている。北朝鮮とロシアは4月末に着工式を行い、北朝鮮の豆満江に両国を自動車で往来できる橋を建設中だ。豆満江には列車が通過できる鉄道橋はあるが、自動車用の道路は存在しない。
一方、ロイター通信がロシアの情報筋3人の話として伝えたところによると、プーチン大統領はドナルド・トランプ米大統領の追加制裁の脅しに動じておらず、ウクライナ戦争を中止する意向もないという。プーチン大統領は追加の経済制裁に耐えられると考えており、ロシア軍の進撃に伴いプーチン大統領の領土要求が拡大する可能性があると通信は伝えている。
トランプ大統領は14日、ウクライナへの攻撃用武器支援方針を明らかにし、50日以内に休戦が実現しなければ、ロシアとその貿易相手国に100%の関税を課すと警告した。
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