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2025年07月18日金曜日
ホームニュース「あれだけ役立たずと言ってたのに」解任はナシ?トランプのツンデレ対応に米政界がざわつく

「あれだけ役立たずと言ってたのに」解任はナシ?トランプのツンデレ対応に米政界がざわつく

アメリカのトランプ大統領は、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任説について「可能性は非常に低い」と線を引いた。ただし、FRB本部ビルの改修工事で「不正」が発覚した場合は例外とした。

引用:CNN
引用:CNN

トランプ大統領は16日(現地時間)、ホワイトハウスの執務室でバーレーン首相と会談後、記者団に対し、パウエル議長の解任可能性について「何も排除しない」と前置きしつつ、「もしFRB本部の改修に不正がなければ、パウエルを解任する可能性はほぼゼロだ」と述べた。

さらに「解任計画はあるのか」との重ねての質問に「ない。我々に計画はない」と強調した。

最近、ホワイトハウスと一部の共和党議員は、パウエル議長の在任中に進められたFRB本部ビルの改修工事費用を問題視している。この工事は、屋上庭園や人工滝、VIP専用エレベーター、大理石装飾などにより、当初予算より7億ドル(約1,034億2,000万円)が増額して総額25億ドル(約3,693億6,000万円)に膨らんだとされる。

トランプ大統領はこの件に対し、「27億ドル(約3,989億1,000万円)を使ったというが、不正が絡んでいる可能性がある」とし、「彼は適切な承認なしにこの工事を進めた」と主張した。

また、トランプ大統領はパウエル議長を「役立たずのFRB議長」と批判し、「彼のすべきは金利を引き下げることだ」と繰り返し圧力をかけた。パウエル議長の任期は来年5月までだ。

トランプ大統領の発言は、最近米債券市場で浮上したパウエル議長の早期解任説を沈静化させると同時に、今月末に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)で基準金利の引き下げを誘導する意図があるとみられる。

民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)は同日、「トランプ大統領と共和党が突然FRBの本部ビル改修に注目するのは、解任の口実を作るためだ」と批判した。

トランプ大統領は次期FRB議長候補についても言及した。「FRB議長職を望む者は多い」とし、ケビン・ハセット・ホワイトハウス国家経済会議議長を「検討中の人物の一人」と明かした。

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