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【最新研究】ダイエット甘味料「エリスリトール」が脳卒中リスクを高める!?細胞実験と4,000人以上の観察研究で判明

望月博樹 アクセス  

血流調整機能への影響、血栓予防機能の阻害を指摘

低糖アイスクリームやプロテインバーなど、ダイエット食品に使用されている甘味料「エリスリトール」が、脳卒中や脳の損傷リスクを高める可能性があるという研究結果が発表された。

22日(現地時間)、科学メディア「サイエンス・アラート」は、「砂糖の代替として広く使われているエリスリトールが、心臓の健康を脅かし、脳卒中のリスクを高める可能性がある」と伝えている。

この内容は、14日に国際学術誌「応用物理学会誌」に掲載された論文で明らかになったもので、米コロラド大学ボルダー校のクリストファー・デスーザ教授率いる研究チームによると、エリスリトールは有害物質を遮断しつつ栄養素の通過を許す「血液脳関門」の細胞にダメージを与える可能性があるという。

引用:depositphotos

研究チームは、一般的な無糖飲料1杯に含まれる程度のエリスリトールに血脳関門の細胞をさらす実験を実施した。その結果、細胞の損傷につながる連鎖的な反応が観察され、脳が血栓に対してより脆弱になる可能性が示唆された。血栓は脳卒中の主な原因のひとつとされている。

また、エリスリトールが血管の血流調節機能に与える影響にも注目が集まっている。健康な血管は、必要に応じて血流量を調整する「交通整理役」のような機能を持つが、これは血管を拡張させる「一酸化窒素」と、収縮させる「エンドセリン-1」という2つの主要な分子によってバランスが保たれている。

しかし、エリスリトールはこのうち一酸化窒素の生成を低下させ、エンドセリン-1の分泌を促すことが分かってきた。この結果、血管が過度に収縮し、脳への酸素や栄養供給が滞る恐れがあるという。このようなバランスの崩れは、脳の血管が血栓によって詰まる「虚血性脳卒中」のリスクを高める恐れがある。

さらに、エリスリトールは血栓に対する体の自然な防御機構も妨げる可能性が指摘されている。通常、血管に血栓ができると、細胞は「組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)」という酵素を分泌し、詰まった血管を溶かそうとする。しかし、エリスリトールはこうした働きを阻害する可能性があり、血栓による損傷を未然に防げなくなる恐れがあるという。

デスーザ教授は、「今回の実験は1回分の摂取量に相当するエリスリトールで実施したが、これを1日に複数回摂取するとなると、影響はより大きくなる可能性がある」と指摘した。ただし、今回の研究は細胞レベルでの実験であり、人間を対象とした大規模な臨床研究が今後必要だと述べている。

引用:depositphotos

一方、過去には米クリーブランド・クリニックのスタンリー・ヘイゼン博士の研究チームが、米国および欧州の4,000人以上を対象とした大規模な観察研究を行い、エリスリトールを定期的に摂取している人々は、心臓発作や脳卒中を含む心血管疾患のリスクが著しく高まる傾向にあると報告している。

同研究では、血中のエリスリトール濃度が高い人ほど、今後3年以内に心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性が高いことも明らかになった。ヘイゼン博士は、「エリスリトールが血液凝固のリスクを高める可能性がある」と指摘し、「ケト(低糖質・高脂肪)ダイエット向けの加工食品に含まれるエリスリトールは、血中濃度を通常の1,000倍にまで上昇させ、血栓リスクを高めるおそれがある」とも述べている。

エリスリトールは他の代替甘味料に比べ、砂糖の味に近く扱いやすいため、食品業界では特に人気を集めている。砂糖の約80%程度の甘味を持ち、さまざまなレシピに活用しやすい点が利点とされる。また、アスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料と異なり、エリスリトールは人体でも少量が自然に生成される物質であることも注目されている。

こうした性質もあって、エリスリトールは世界保健機関(WHO)が最近公表した「人工甘味料の使用を体重管理目的で推奨しない」という指針の対象からは外れている。さらに、欧州食品安全機関や米食品医薬品局(FDA)などの規制当局も、エリスリトールの摂取については「安全」とする評価を現在も維持しているという。

望月博樹
editor@kangnamtimes.com

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