
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は22日、ガザ地区での「完全な勝利」を達成するまで、現在進行中の停戦交渉とは無関係に軍事行動を継続する方針を明言した。
この発言は、同日行われたエヤル・ザミール参謀総長を含む軍幹部との合同作戦会議の中で示された。国防省の発表によれば、カッツ国防相は「我々は戦争目標の達成に近づいている。ガザとイエメンという二つの戦線が依然として残っており、いずれも完全な勝利を収めるまで前進を続ける」と述べた。
この強硬な姿勢は、カタールのドーハで進められていたガザ停戦交渉が大筋合意に達したとの報道が出た直後に示されたものとして注目されている。イスラエル国内の複数メディアも、合意が目前に迫っているとの見方を伝えていた。
カッツ国防相はまた、戦争の目標として「すべてのイスラエル人質の帰還」と「ハマスの無条件降伏」が不可欠であると強調。その上で、今後イランとの新たな衝突の可能性にも言及した。
「先月の短期的な交戦で得た成果は維持すべきだ」と述べたうえで、イランによる核開発やミサイル発射の再開を断固として防ぐ必要があると主張。「それを実現するためには、確実かつ効果的な抑止力が必要だ」と述べた。
さらに、イスラエル軍はシリアやレバノンを含む全域の戦略的拠点や安全地帯に引き続き駐留すべきであり、これを「国家防衛に不可欠な安全保障措置」と位置付けた。また、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプにも継続的な駐留を行い、その他の地域でも軍事作戦を継続する方針を明らかにした。
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