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2025年07月25日金曜日
ホームニュース「第2のトランプ」ボルソナーロ氏が電子足輪を見せつけ激怒 最高裁の禁止命令で記者会見は中止に

「第2のトランプ」ボルソナーロ氏が電子足輪を見せつけ激怒 最高裁の禁止命令で記者会見は中止に

ボルソナーロ前大統領、電子足輪に怒り爆発

ブラジルのジャイール・ボルソナーロ前大統領が、位置追跡用の電子足輪を装着させられたことに対し、強い不満と怒りを露わにした。大統領選結果を巡る訴追の一環として、ブラジル連邦最高裁が命じた措置に対し、前大統領は「無実の人間に対する国家の侮辱だ」と反発している。

21日、ボルソナーロ氏は首都ブラジリアの国会議事堂前で左足のズボンの裾をまくり、電子足輪を装着した状態を報道陣に公開。「私は国庫も公金も横領していない。殺人も人身売買もしていない」と声を荒げ、「元大統領にこんなことをするのは卑劣だ」と非難した。

引用:CNN Brasil
引用:CNN Brasil

この日、本来は支持する議員らと記者会見を開く予定だったが、連邦最高裁による禁止命令により中止に。代わりに彼は自らの足輪を示しながら、自身の立場をメディアに訴える形となった。

ボルソナーロ氏は2019年から2022年までの在任中、強硬な右派政策を展開し、「南米のトランプ」とも称された。2022年大統領選で左派のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏に敗れた後、支持者らを扇動して2023年1月8日に議会襲撃事件を引き起こしたとして、現在も訴追中である。

連邦最高裁は18日、ボルソナーロ氏に対して電子足輪の装着を命じるとともに、自宅軟禁、SNS使用の禁止、外国政府関係者との接触禁止、さらには外国の大使館・総領事館への立ち入り禁止といった複数の制限措置を発令した。

この決定に対し、ボルソナーロ氏は「極めて屈辱的だ。私はブラジルを離れるつもりなど一切ない。私は共和国の元大統領で、70歳だ」と述べ、司法への怒りをあらわにした。今回の出来事はブラジル政界に波紋を広げており、今後の法的対応と政治的影響が注視されている。

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