韓国空軍の輸送機が、日本の防空識別圏(JADIZ)を無断で飛行し、日本の戦闘機が緊急発進する騒動が起きていたことがわかった。

軍関係者の話によると、13日、訓練のためにグアムへ向かっていた韓国空軍のC-130輸送機が、朝鮮半島を離れた後、悪天候に見舞われた。やむを得ず嘉手納基地への緊急着陸を決断し、航路を変更したという。
ところが、日本側との連絡が不十分だったため、航空自衛隊はこの輸送機を領空への「無断侵入機」と認識し、戦闘機を緊急発進させた。両国の緊張が一時的に高まる場面となった。
その後、韓国軍が日本側に事情を説明し、輸送機は嘉手納基地に無事着陸。給油を済ませたのち、本来の目的地であるグアムへ向けて飛び立ったとされている。
今回の事態を受け、韓国国防部は23日から空軍に対する監査を実施中だ。単なる通信ミスでは片づけられない「越境トラブル」として、波紋が広がっている。
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