
米アップルが新設した「Answers」チームを通じ、米人工知能(AI)企業オープンAIの対話型AI「ChatGPT」に対抗する新製品を開発していることが明らかになった。ブルームバーグが4日(現地時間)に報じた。
アップルは、利用者が世界的な知識に容易にアクセスできるよう、ChatGPTに対抗する簡易型の競合製品を開発している。アップルは以前、音声アシスタント「Siri」にChatGPTを統合するため、オープンAIと提携していた。
新設チーム「AKI(Answers, Knowledge, Information)」は、ChatGPTに類似する検索体験の構築を目的に、社内のAIサービス開発を進めている。このAKIチームは、AI責任者ジョン・ジアナンドレア氏の直属であるロビー・ウォーカー上級ディレクターが指揮を執っている。
アップルの現行AIプラットフォーム「アップルインテリジェンス」は、検索機能が限定的で、通知の要約、テキストの書き換え、絵文字画像の生成、写真整理などに重点を置いている。今回の新たな取り組みは、こうした機能面の不足を補うことを目的としている。

アップルのAI研究者が、わずか1ヶ月の間に4人も米メタ・プラットフォームズに流出した。生成AI向け大規模言語モデルの開発を担当する基礎モデルチームでは、人材流出が続いている。
一方で、こうした動きを通じて、アップルが再びAI強化に本腰を入れ始めたことがうかがえる。
サンフランシスコでは「iPhone 17 Pro」が目撃され、アップルが実環境で新型デバイスのテストを行っている可能性が指摘された。このデバイスはスマートフォンの外観を装ったステルスケースに収められた状態で確認された。アップルのAI強化と次世代デバイスへの取り組みが、今後の業界支配力を左右すると見られている。
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