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2025年08月13日水曜日
ホームニュース「中、侵攻能力むき出し」“空母キラー”DF-100ミサイル発射映像を異例公開…最大射程6,000kmで東アジア支配か

「中、侵攻能力むき出し」“空母キラー”DF-100ミサイル発射映像を異例公開…最大射程6,000kmで東アジア支配か

引用:中国中央テレビ
引用:中国中央テレビ

来月3日に予定される中国史上最大規模の軍事パレードを前に、中国人民解放軍が極超音速巡航ミサイル「DF(東風)-100」の発射映像を公開した。『空母キラー』の異名を持つ同兵器の映像公開は極めて異例とされ、注目を集めている。

香港紙『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)』によれば、発射シーンは『中国中央テレビ』の軍事ドキュメンタリーで約2分間放映された。DF-100は2019年の建国70周年軍事パレードで初披露されたが、当時はわずか2秒間の映像が公開されただけで、その後削除されるなど情報は厳しく管理されてきた。昨年の珠海エアショーで初めて仕様の一部が明らかにされたが、発射シーンの公開は今回が初めてに近い。

仕様によると、DF-100の射程は4,000~6,000km。最大射程4,000kmでも日本、韓国、台湾、さらに米軍のグアム基地を射程に収める。これは米国の対中防衛ライン「第二列島線」にまで届くことを意味する。大気圏内を高速で飛行し、不規則なジグザグ軌道を取るため迎撃は難しいとされ、最高速度はマッハ4。中国版GPS「北斗」システムによりメートル単位の精度で40分以内に標的を攻撃できる。

人民解放軍の将校シューカー氏は、この精度を「人が持つパンの上のハエも撃ち落とせる」と表現。シンガポール・ラジャラトナム国際関係大学院のヤンツー研究員は「映像公開は敵国への軍事力誇示の意味が強い」と指摘した。

中国は来月3日、第二次世界大戦終結80周年を記念し、北京で「中国人民抗日戦争及び世界反ファシスト戦争勝利」軍事パレードを開催。DF-100のほか、第5世代ステルス戦闘機「J-20」「J-35」や、第6世代ステルス機の登場も予想されている。

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