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プーチン氏「冷戦の敗北は受け入れられない、ソ連の栄光を取り戻す」アラスカ発言の真意が明らかに…“世界秩序再編”を狙うのか

竹内智子 アクセス  

引用:ニューシス
引用:ニューシス

米紙『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』は17日、ウラジーミル・プーチン露大統領が15日にアラスカで行われたドナルド・トランプ米大統領との首脳会談で、ロシアの地位と影響力の回復を意図していたと分析した。

プーチン大統領は2007年のミュンヘン安全保障会議で、冷戦終結後に失われたロシアの地位への不満を初めて公然と示して以来、一貫した立場を維持してきた。2022年2月に「特別軍事作戦」と称して開始したウクライナ全面侵攻も、その延長線上にあるとされた。

アラスカでの首脳会談後、プーチン大統領は「欧州および世界の安全保障分野において公正なバランスを回復する必要がある」と述べ、これがウクライナ危機の根本原因を解消する唯一の方法だと主張した。

同紙は、プーチン大統領の言う「危機の根本原因」とは、1991年ソ連崩壊と東欧に対するモスクワの覇権の終焉に伴い、冷戦終結後に弱体化したロシアの地位を指すクレムリンの婉曲表現だと指摘した。

1991年までソ連の一員で、その後北大西洋条約機構(NATO)に加盟したリトアニアの元国防相ラウリナス・カシュナスは「プーチンは修正主義者であり、冷戦の敗北を受け入れない」と語った。

また、セルゲイ・ラブロフ外相が「CCCP」(ソ連の略称)の文字が入ったスウェットシャツを着てアラスカのホテルに到着したことについて、NYTは旧ソ連時代への野心を示す行為と解釈した。

トランプ大統領とプーチン大統領が会談した同日、旧ソ連の影響圏から離脱してNATOに加盟したポーランドは、ワルシャワのヴィスワ川沿いで米国製を中心とする戦車や軍装備を動員したパレードを実施した。

旧ソ連主導の秩序の崩壊を示すとともに、1920年にポーランドが赤軍に勝利した戦いを記念し、現在EU最大規模の軍事力を誇示する内容となった。

一方で、トランプ大統領が首脳会談後のフォックスニュースのインタビューで、冷戦後の地位低下により傷ついたプーチン大統領の自尊心を和らげるかのように、ロシアの国際的地位を誇張して語ったと報じた。

トランプ大統領は中国とEUに言及せず、「米国が世界一で、ロシアは世界第二位だ」と称賛した。アラスカ到着時にプーチン大統領へ送った歓迎と拍手は、ロシア国内で好意的に受け止められた。

地政学理論家アレクサンドル・ドゥーギンはテレグラムで「これほど良い結果が得られるとは思わなかった。すべてを手に入れて何も失わないのはアレクサンドル3世(1881~1894年在位)だけだ」と述べ、会談を絶賛した。NYTは、アレクサンドル3世が父アレクサンドル2世の自由主義改革を覆した19世紀の反動的皇帝であったと指摘した。

2022年2月の戦争開始以降、西側との関係は「双眼鏡や照準器越しにしか見ない」と主張してきた民族主義的上院議員アンドレイ・クリシャスは、今回の首脳会談について「軍事的または外交的手段を用いて特別軍事作戦を自由に遂行できるようになった」と述べた。

彼は「戦場で多くの領土が解放されている」と述べたうえで、「欧州と国際安全保障の新たな構造が議題に上がり、すべての国がこれを受け入れなければならない」と自信を示した。ドミトリー・メドベージェフ副議長も、今回の首脳会談がウクライナでの軍事作戦継続と並行して二大国間の交渉が可能であることを示したと評価した。

さらに、クリシャス議員の言う新たな構造とは、ロシアを冷戦期の地位に戻し、米国と対等に渡り合う地域覇権国かつ世界強国とすることであり、1945年のヤルタ会談と同様の意図を持つものだとNYTは解釈した。

プーチン大統領は2022年の侵攻発表時のテレビ演説で、ウクライナではなく、西側による「いじめ」やロシアの正当な利益と地位の軽視への不満に焦点を当てた。

同紙はまた、プーチン大統領が冷戦後の秩序を再編しようとする試みの核心は、第二次世界大戦後に構築され、1991年に東欧の旧共産圏諸国がNATOに加盟したことで拡大した大西洋関係を弱体化または破壊することにあると分析した。しかしロシアのウクライナ侵攻は、中立国であったフィンランドとスウェーデンをもNATO加盟に向かわせる逆効果をもたらした。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

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