メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「次元を超えた戦い」…マスクVSベゾス、火星ミッション前に“宇宙空間で燃料補給”競争勃発!

荒巻俊 アクセス  

引用:newsweek

宇宙探査事業で技術競争を繰り広げる大富豪イーロン・マスク氏とジェフ・ベゾス氏の次なる戦場は、宇宙空間で宇宙船に燃料を補給する「宇宙ガソリンスタンド」になりそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、これまでライバル関係にあったこの二人の大富豪は、月や火星への野心的なミッションを準備する中で、宇宙での燃料補給方法の開発に取り組んでいるという。

宇宙燃料補給とは、追加の推進剤を積んだ宇宙船が地球軌道上を周回しながら、他の宇宙船に燃料を供給する方式である。この方式により、燃料補給を受ける宇宙船は打ち上げ時の重量を抑え、より多くの貨物や科学機器、乗組員を搭載して地球からさらに遠い宇宙まで到達し、ミッションを遂行できるようになる。

WSJは、宇宙の高速道路サービスエリアとも言えるこの構想がSF小説のように聞こえるかもしれないが、この概念自体は既に1960年代初頭にNASAが宇宙開発競争で当時のソ連に先んじるために検討していたものであると伝えている。同紙は「このアイデアは当時実現されなかったものの、消え去ったわけではない」とし、「(マスク氏の)スペースXと(ベゾス氏の)ブルーオリジンほど宇宙燃料補給を深宇宙構想の中核に据えた米企業はない」と説明している。

科学者たちはこれまで、打ち上げ前に地上で全ての燃料を充填するようロケットと宇宙船を設計してきたが、これには一定の成果があったものの限界もあった。例えば、1960年代と1970年代にNASAの宇宙飛行士を月に運んだ「サターンV」ロケットは、重量が3,250トンに達し、そのうち約2,750トンが燃料であった。

マスク氏は2017年のある会議で、自社の宇宙船「スターシップ」について「燃料運搬船を打ち上げて軌道上で燃料を補給すれば、(宇宙船の)燃料タンクを満タンにできる」と述べ、これによりスターシップを火星まで送り込めるだろうと語った。

宇宙ガソリンスタンドの実現に向けた最大の課題は、真空の宇宙環境において沸騰し蒸発しやすい極低温の推進剤(燃料)を大量に移送し、保存することである。宇宙軌道上で宇宙船同士がドッキングした後、膨大な量の燃料を一方から他方へ送る必要がある。スペースXとブルーオリジンが検討中の燃料は、液体状態を保つために極低温で冷却する必要があるため、容易に沸騰して蒸発してしまう。

米空軍研究所の元主任科学者、トーマス・クーリー氏(Thomas Cooley)は「地上でも難しいのに、それを今度は宇宙で、ある巨大な冷蔵庫から別の冷蔵庫へポンプで送らなければならない」と指摘している。

WSJは、この構想の実現におけるもう一つの変数として、必要となるロケット打ち上げの回数を挙げている。実現のためには、まず地球軌道上にガソリンスタンドに相当する燃料貯蔵所を打ち上げ、その後、燃料を積んだタンカー宇宙船を何度も打ち上げて燃料貯蔵所を満たす必要があるからである。業界では、月面着陸ミッションに最低10回から最大40回の打ち上げが必要になると見込んでいる。

同紙によると、一部の業界幹部は、スペースXやブルーオリジンがNASAのスケジュールに合わせて宇宙燃料補給を利用した月面着陸船を準備できるかどうかについて懐疑的な見方を示しているという。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

コメント0

300

コメント0

[IT・テック] ランキング

  • ソフトバンクが米国で巨額投資、AIデータ競争が一気に加速
  • EUと米裁判の挟み撃ち…Appleが守り続けた“30%モデル”が崩れ始めた
  • 「アップルへの忠誠心テストか?」高すぎる“iPhoneポケット”に世界中のユーザー激怒!
  • 米有人月面計画に“1年以上遅延”発覚、スペースXの新日程がNASAを揺らす
  • 「人間の代わりになるのか」ロシア発AI CAの実力とは
  • 「史上最大の問題作か」...iPhone 17 Pro、背面が勝手に浮く?ユーザーが指摘する“構造欠陥”の可能性

こんな記事も読まれています

  • 世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ
  • 真冬の朝でも慌てない、キー無反応でも100%動く隠しルートとは
  • なぜ今マツダなのか、韓国ユーザーの“意外な反応”が話題
  • 電動化の時代に“3.8秒”を叩きつけたM2 CS、BMW最後の反逆
  • 「その歩き方、命を縮めてるかも」歩数よりパターンが寿命を左右…小刻み歩きは‟ほぼ無効”だった?
  • 「マスクの残骸すら消えた」米DOGE、大量解雇の嵐で反発噴出し“完全崩壊”!
  • 「すでに内閣の統制力を失った」…世論も背を向けた!スターマー首相、“完全孤立”でリーダーシップの危機
  • 「私、ここにいるよ…!」ゴミ袋から必死に顔を出し、救いを求め泣き続けた捨て犬の運命は?

こんな記事も読まれています

  • 世界が固唾飲む、トヨタ液体水素エンジンが初の実戦へ
  • 真冬の朝でも慌てない、キー無反応でも100%動く隠しルートとは
  • なぜ今マツダなのか、韓国ユーザーの“意外な反応”が話題
  • 電動化の時代に“3.8秒”を叩きつけたM2 CS、BMW最後の反逆
  • 「その歩き方、命を縮めてるかも」歩数よりパターンが寿命を左右…小刻み歩きは‟ほぼ無効”だった?
  • 「マスクの残骸すら消えた」米DOGE、大量解雇の嵐で反発噴出し“完全崩壊”!
  • 「すでに内閣の統制力を失った」…世論も背を向けた!スターマー首相、“完全孤立”でリーダーシップの危機
  • 「私、ここにいるよ…!」ゴミ袋から必死に顔を出し、救いを求め泣き続けた捨て犬の運命は?

おすすめニュース

  • 1
    「雑種犬は格が下がるから捨てた!?」工事現場で発見された“小さな命”の奇跡

    フォトニュース 

  • 2
    「巨大クジラに乗って世界旅行!?」楽して生きるコバンザメの驚きの“便乗映像”が話題!

    フォトニュース 

  • 3
    「ねぇ、私のことも見てよ…」猫ばかり可愛がる飼い主に“嫉妬爆発”した犬、ついに前足で抗議!

    フォトニュース 

  • 4
    「もう帰らせてくれませんか…?」警官の手をぎゅっと握り、“早退”をねだる警察犬の切実な前足

    おもしろ 

  • 5
    「空腹時に食べるだけでOK!」糖質の吸収を遅らせる“奇跡の食材”、ナッツ&リンゴで“血管リスク”激減

    ヒント 

話題

  • 1
    「わずか1メートル差で接触寸前!」危険すぎる“逆走自転車”の恐怖

    フォトニュース 

  • 2
    「ここは僕の遊び場だ!」新舗装の道路に飛び込んだ犬、作業員たちはその“小さな幸せ”を奪えなかった

    フォトニュース 

  • 3
    金を払えば子どもに発砲、老人は“無料”――イタリアが30年前の「人間狩りツーリズム」疑惑を捜査へ

    トレンド 

  • 4
    月収110万円の職を失った途端、妻に見捨てられた…それでも「寂しいが自由だ」と語る男性の胸中

    トレンド 

  • 5
    「わずか数時間で1,900万円を寄付」ソフィー・レイン(21)、その“美しさ”は身体だけでなく心にも宿る

    トレンド 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]