
エジプト外務省は20日(現地時間)、7月27日から8月17日までの22日間に、支援物資を積んだトラック1,288台がガザ地区のケレム・シャローム検問所を通過したと発表した。
同省によると、現在も約5,000台のトラックがガザ地区のエジプト側国境で待機している。2023年10月の戦闘開始以降、食料や医薬品を中心に計55万トンの物資を搬入しており、これは全支援物資の約70%を占めるという。
エジプトによる空中投下はこれまでに168回行われ、計3,730トンが供給された。エル・アリーシュ空港には支援参加国から1,022機が到着し、計2万7,247トンを搬入。港を経由して到着した船舶は591隻に上った。
また、エジプトは開戦以降7月までに負傷者救援にあたり、救急車209台を派遣。1万8,560人の負傷者とその家族の入国を認めた。入国者は国内172病院に収容され、治療を受けたとされる。
さらに、市民団体や非政府組織のボランティア約3万5,000人が輸送活動に参加した。
イスラエルの軍事作戦が始まった2023年10月7日以降、ガザ地区の死者は6万2,122人、負傷者は15万6,758人に達した。
ガザ地区保健省は20日、基盤施設や建物の破壊によって人道状況が極限に達したと発表。住居を失った住民が増加し、飢餓や栄養失調による死者は269人、そのうち112人は子どもだったと明らかにした。
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