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「サンドイッチを投げつけよ!」ワシントンDC、トランプ政権に反対する市民が選んだ新しい“抵抗の形”

望月博樹 アクセス  

細長いサンドイッチパンが、米国のドナルド・トランプ大統領に対する「抵抗」の象徴として台頭している。発端は10日に起きた「サンドイッチ投げつけ事件」だ。トランプ政権がホームレスを市外へ追い出し、治安回復を謳って異例にも軍と連邦職員を首都ワシントンDCに派遣したことに抗議する市民のデモが続いていた。

その夜、ワシントン在住の司法省職員ショーン・チャールズ・ダン容疑者は、巡回中の連邦職員に遭遇すると「恥を知れ」、「ファシストども」、「俺の街から出ていけ」と叫びながら、手にしていたサブウェイのサンドイッチを投げつけて逃走した。包装紙に包まれたままのパンだった。この様子を捉えた動画がインスタグラムなどのSNSで拡散された。

引用:The independent

数日後、ダン容疑者は自宅前で20人の連邦職員に逮捕された。ワシントンの連邦地検は、ダン容疑者を重罪容疑で起訴する方針を示し、最高8年の刑に処される可能性があると発表した。彼は職場からも解雇された。

パム・ボンディ米司法長官は14日、「ダン容疑者を司法省から解雇した」とし、「これこそ、過去7か月間我々が司法省を再建する過程で直面した『ディープステート』の典型だ」と主張した。ディープステートとは、国家運営に関与する隠れた勢力や集団の存在を信じる陰謀論を指し、トランプ支持者の間で広く信じられている。

逮捕されたダン容疑者は、弁護士を通じたメディア対応をまだ行っていない。しかし、細長いサンドイッチパンは抵抗の象徴となり、街のあちこちに現れ始めている。抗議者たちはサブウェイのサンドイッチを高々と掲げてデモに参加し、SNS上では「サンドイッチ」ミームが登場、またTシャツやグッズも販売されている。市内の路上には、ストリートアーティストのバンクシー風のスタイルをパロディした、サンドイッチを投げる男性を描いたポスターが貼られている。

21日、ワシントン・ポスト(WP)は「サンドイッチを投げたダン容疑者が、皮肉にも司法省職員であったという事実と、過剰起訴を巡る論争が事件の影響力を高めた」とし、「パンが飛び、警察が慌てて追いかけるという典型的なスラップスティック・コメディのような光景が大衆の関心を集めた」と報じた。議事堂襲撃の暴徒が恩赦される一方で、「サンドイッチ投げつけ」が最高8年の重罪となるのは納得できないという反応が広がっている。

地域のアーティストたちも、この抵抗の象徴を活用している。今回の事件を契機に、サンドイッチパンが描かれたTシャツの制作・販売を始めたロチェスター出身のアーティスト、アダム・ゴールドファーブ氏(Adam Goldfarb)は「正直、誰がサンドイッチを無駄に投げたいと思うだろうか。しかし、民主主義を軽んじるトランプ政権に対し『何かしなければ』という気持ちは理解できる」と語った。

北バージニア出身の版画家ロレイン・フー氏(Lorraine Hu)は、ワシントンDCの旗の模様をサンドイッチ型に変えたデザインを販売し、3,300ドル(約49万641円)以上を集め、これを地域のフードバンクと救援団体に寄付した。フー氏はWPとのインタビューで「普通の世界なら、法執行官にサンドイッチを投げつけるのは無礼な行為だが、全体を見ればそんな理由で刑務所に入るべきではないと思う。だからこそ、この無害なサンドイッチという小さな象徴が、その超現実的な要素によって人々の心を捉えたのだろう」と語った。

引用:ワシントン・ポスト(WP)
引用:ワシントン・ポスト
引用:Lorraine Hu
引用:Lorraine Hu
引用:Instagram@watershipbound
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望月博樹
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