米連邦準備制度理事会(Fed)のジェローム・パウエル議長がジャクソンホールで講演を行った後、連邦準備制度の緩和的なスタンスが市場に反映され、暗号資産への資金流入が再び活発化している。
仮想資産市場全体では、ビットコインが2.2%、イーサリアムが10.1%、リップルが6.5%上昇し反発した。ただし、単なる追随買いではなく、戦略的な選別買いが中心となっていると指摘されている。
特にカルダノ(ADA)、チェーンリンク(LINK)、モルフォ(MORPHO)など一部のアルトコインに対する大規模な買い集めが顕著で、これらの銘柄に対する期待が高まっている。

ビーインクリプトなどによると、最も注目を集めている資産はカルダノ(ADA)だ。
パウエル議長の発言を受け、9月の利下げ可能性が浮上し、カルダノに対するクジラの買いが急増した。
オンチェーンデータによれば、1,000万~1億ADAを保有するウォレットが1日で約1億1,000万ADAを追加取得した。これは約1億200万ドル(約150億720万9,324円)規模に相当する。さらに、10億ADA以上を保有するメガクジラも今月に入って6,000万ADAを追加取得したことが明らかになった。
24日午後3時(日本時間)時点でカルダノは0.91ドル(約134円)付近で取引されている。短期的な抵抗線である0.94ドル(約139円)と0.97ドル(約143円)を突破すれば、心理的節目の1ドル(約147円)が視野に入る可能性がある。一方、0.82ドル(約121円)を下回れば、短期的な上昇トレンドが崩れるリスクがあると分析されている。
チェーンリンクもクジラの買い集め対象となっている。直近24時間で約6万4,674LINK、169万ドル(約2億4,861万5,710円)相当が追加取得され、クジラによる保有量は564万LINKに達した。取引所の保有量は159万LINK減少し、これは約4,160万ドル(約61億1,977万1,332円)に相当する。
これはクジラだけでなく、個人投資家もLINKに注目していることを示している。現在の価格は25.77ドル(約3,791円)であり、フィボナッチ0.618抵抗線である26.76ドル(約3,937円)を突破すれば、30ドル(約4,413円)、さらには35.52ドル(約5,225円)まで上昇する余地があるとの分析だ。特に、買い圧力を示す「ブルパワー」指標が17日連続で緑を維持しており、テクニカル的には強気相場が続いていると説明された。
DeFi(分散型金融)分野ではモルフォの動きが目立つ。効率的な貸借を可能にするモルフォは、最近1.32%のクジラによる買い増しが確認され、総保有量が374万MORPHO、約990万ドル(約14億5,673万616円)に達した。取引所の保有量も1.35%減少しており、個人投資家の買いと連動していると分析された。
モルフォの価格は前日比29.29%上昇し2.63ドル(約387円)を記録した。次の目標となる抵抗線は3.09ドル(約455円)で、上昇基調が続けば3.80ドル(約559円)、長期的には4.57ドル(約673円)まで上昇する可能性が指摘されている。下値支持線は2.18ドル(約321円)だ。
専門家によると、利下げ期待と流動性回復への期待が重なり、クジラはアルトコインの中でもファンダメンタルズおよび技術的基盤が堅固な銘柄に集中的に資金を投じている。
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