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2025年08月27日水曜日
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【南米の火薬庫】米国がイージス艦派遣、ベネズエラは軍艦とドローンで対抗し緊張激化

米イージス艦派遣に対抗、ベネズエラが軍艦前進配置…軍事的緊張が一層高まる

在ベネズエラ日本大使館、邦人に安全確保呼びかけ…渡航自粛も要請

引用:mbc news
引用:mbc news

米国が「麻薬密輸阻止」を名目にベネズエラ周辺海域へイージス駆逐艦3隻を派遣したことを受け、ベネズエラ側が軍艦を前進配置するなど対抗姿勢を示し、両国間の軍事的緊張が一層高まっている。

ベネズエラのブラディミル・パドリノ国防相は26日(現地時間)、SNSに投稿した動画演説で「祖国防衛のため、多数のドローンを動員し領土パトロールを実施している」と述べたうえで、「さらに領海北部に軍艦を配置する」と明言した。

ニコラス・マドゥロ大統領も同日、自身のテレグラムで「米国とその極右同盟勢力による帝国主義的脅威に対抗するため、国家防衛体制を24時間稼働させている」と強調。「休むことなく、誰もベネズエラの領土を侵すことはできない」と強硬な姿勢を示した。

これに先立ち、ドナルド・トランプ米政権は「麻薬密輸阻止」を目的として、カリブ海のベネズエラ周辺にイージス駆逐艦3隻を配備し、兵士4,000人以上を投入すると発表していた。

AFP通信は、米当局が原子力潜水艦「ニューポートニュース」号を含む軍艦2隻を追加でベネズエラ方面に派遣する決定を下したと、情報筋の話として報じた。

また米政府は、マドゥロ大統領を米国内への麻薬流入の「首謀者」と名指しし、その逮捕に関する情報提供の懸賞金を5,000万ドル(約73億円)に倍増した。

トランプ大統領はさらに、ベネズエラの権力層と関連があるとされる「カルテル・デ・ロス・ソレス」(太陽カルテル)や、ベネズエラを拠点とする「トレン・デ・アラグア」を標的とした掃討作戦を指示した。

カリブ海と大西洋にまたがる「南米の火薬庫」とも形容される緊迫した状況の中、マドゥロ大統領は正規軍と民兵を総動員し、国境周辺の警備強化を命じたと、現地紙エル・ウニベルサルが報じた。

在ベネズエラ日本大使館は、安全情報を通じて、ベネズエラと米国間の対立および相互非難のレベルが高まっていると指摘。ベネズエラに居住または滞在する日本人に対し、情勢に関する発言や行動を控え、身の安全に一層注意するよう呼びかけるとともに、緊急の用事がない限り渡航を控えるよう要請した。

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