
ドナルド・トランプ米大統領の「関税戦略家」とされるホワイトハウス高官が、インドによるロシア産原油の輸入を厳しく批判し、中止を迫った。
ピーター・ナバロ米大統領補佐官(通商・製造業政策担当)は、27日(現地時間)にブルームバーグテレビの番組「バランス・オブ・パワー」に出演し、インドを名指しで批判した。
ナバロ氏は、ナレンドラ・モディ印首相が「ロシアの戦争体制に資金を供給している」と述べ、ウクライナ戦争が「モディの戦争になってしまった」と強調した。
さらに、インドが戦争を機にロシア産原油を「割引価格」で輸入し、結果としてロシアを助け、米国に不利益を与えていると指摘した。
「インドの行動によって米国民すべてが損をしている。インドの高関税のせいで我々の雇用も工場も輸入も減り、消費者、企業、労働者が被害を受けている」とナバロ氏は主張した。
インドは伝統的に中東から原油を調達してきたため、ロシア産の輸入はほとんどなかった。しかし2022年のウクライナ戦争勃発以降、主要7カ国(G7)がロシア産原油に1バレル当たり60ドル(約8,819円)の価格上限を導入したことで価格が下落し、インドは輸入量を大幅に増やしている。
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