
イスラエルは、ガザ市への空爆で、イスラム組織ハマスの軍事部門「カッサム旅団」の報道官アブ・オベイダ氏を殺害したと発表した。Newsisの報道によると、31日(現地時間)、タイムズ・オブ・イスラエル(TOI)は、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相がSNSの「X(旧Twitter)」で「オベイダ氏は地獄で全ての『悪の枢軸』メンバーと出会うことになる」と述べたと伝えた。
イスラエル軍は30日、オベイダ氏を標的にガザ市のアパートを空爆した。当初、イスラエル国防軍(IDF)と情報機関シンベトは、この空爆がハマス幹部を標的にしたと発表していた。カッツ国防相の発言後、IDFも声明を出し、空爆の標的が「ハマスの顔」であるオベイダ氏だったと確認した。
IDFによると、オベイダ氏は過去10年間、ハマス軍事部門の宣伝機構を統括してきたという。旅団や大隊レベルでの報道官活動を監督し、宣伝政策を立案する最高幹部の一人だった。さらに、2023年10月7日のイスラエル襲撃時に撮影された映像を拡散し、残虐行為の実態を示すとともに、アラブ全域でテロ行為を扇動する映像や人質の映像を配布したとIDFは付け加えた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日の週例閣議で、シンベトとIDFがオベイダ氏を攻撃したと述べ、最終的な結果はまだ不明だが、数時間から数日以内に判明するだろうと語った。オベイダ氏は2004年からハマス軍事部門「カッサム旅団」の報道官を務めていた。2006年にイスラエル兵士の拉致を発表し、注目を集めるようになった。
ハマス側からの公式発表はまだない。オベイダ氏は空爆前日の29日夜に出した声明を最後に、現在まで消息が不明になっている。サウジアラビアのメディア「アル=アラビーヤ」は、パレスチナの情報筋を引用し、オベイダ氏が30日にアパートにいた他の人々と共に死亡し、ハマス高官と家族が遺体の検視後に死亡を確認したと報じた。当時、隠れ家とみられていたアパートへの空爆で、子どもを含む約11人が死亡したとされる。
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