
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は3日(現地時間)、朝鮮戦争後の韓国の経済発展を例に挙げ、戦後の「韓国モデル」に注目していると述べた。また、韓国の成長の背景には同盟国である米国の強力な安全保障支援があったと強調した。
ゼレンスキー大統領は、フランス週刊誌の「ル・ポワン」とのインタビューで、韓国の事例について「そのシナリオがウクライナで実現可能かと問われれば、『何でもあり得る』と答えるだろう」と語った。また「韓国のシナリオは価値観の勝利を示す好例だ」とし、「韓国の発展は経済・文明的に衰退が著しい北朝鮮とは比較にならない」と称賛した。さらに「韓国は人間性を重視したからこそ、文明・技術・経済で飛躍的な発展を遂げた」とし、「国家にとって最も重要なのは人に焦点を当てることだ」と付け加えた。
さらに、ゼレンスキー大統領は、韓国が経済発展を遂げた背景として米国の軍事支援を強調した。彼は「韓国には北朝鮮の支配を阻止する強力な同盟国、米国がいることに注目すべきだ」と述べた。ただし、「韓国人はいまだに危険に直面している」とし、「韓国経済は繁栄し、同盟国から保護されているが、北朝鮮が現状のままで、指導部の性質が変わらない限り、韓国は完全には守られない」と説明した。
また、ゼレンスキー大統領は、強力な防空システムによる安全保障の確保が不可欠だと強調した。欧州の資金を通じて毎月10億ドル(約1,482億7,972万円)規模の米国製武器を調達する計画で、その中心は弾道ミサイル迎撃用のパトリオットミサイルシステムだという。彼は「韓国は安全を保障するための数多くの防空システムを備えている」とし、「ウクライナも、韓国が保有するパトリオットシステムのような信頼できる安全保障を確保する決意だ」と述べた。
一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は同日の記者会見で、米国のドナルド・トランプ大統領からゼレンスキー大統領との二国間会談の提案を受けた事実を明かし、「可能だ。ゼレンスキー大統領がモスクワに来ればいい」と答えたと語った。これに対し、ウクライナ政府はスイスやオーストリアなど第三国での会談のみが可能だとの立場を示している。
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