
米国のエアタクシー企業ジョビー・アビエーションは、近日中に米配車大手ウーバーと提携し、ヘリコプターと水上飛行機の配車サービスを開始する予定だ。
ジョビーは10日(現地時間)、2026年からウーバーのアプリを通じて同サービスを提供する計画を明らかにした。
カナコード・ジェニュイティのアナリスト、Austin Moeller氏は「ウーバーとの提携はジョビーのブランド認知度を高めると同時に、ヘリコプターおよびeVTOL運航市場の拡大に寄与するだろう」と分析した。
ジョビーは既に2019年にウーバーとの協力関係を開始し、2020年にはウーバーのフライングタクシー部門『Uber Elevate』を買収している。
現在開発中のジョビーの電動エアタクシーは、従来のヘリコプターよりもはるかに静かで、パイロット1人と乗客4人を搭載し、最高時速200マイル(約322キロ)での飛行が可能な設計となっている。
さらに、ジョビーは今年8月、米航空輸送サービス会社ブレード・エア・モビリティの旅客事業を最大1億2,500万ドル(約184億3,383万9,756円)で買収。この事業基盤を活用し、長期的にはグローバルな電動エアタクシーサービスへの拡大を目指していると語った。

ブレードは2024年に5万人以上の輸送実績があり、ニューヨーク大都市圏と南欧を中心に、ニューアーク・リバティー国際空港、JFK国際空港、マンハッタン、ハンプトンズなどの主要路線を運航している。 現在、世界各地のエアタクシー企業は、都市部の交通渋滞解消や環境に配慮した短距離航空移動の需要拡大に対応するため、電動垂直離着陸(eVTOL)機の認証および商用化を巡る競争に参入している。
大手航空会社や防衛企業が投資に参入し、市場競争が激化する中、ドナルド・トランプ大統領は今年6月、規制当局に対し認証手続きの迅速化を指示したと伝えられている。
ジョビーは認証取得後、ドバイやニューヨーク、ロサンゼルス、英国、日本などで電動エアタクシーサービスを開始する計画だと発表した。
株価は寄り付き後に8.5%以上急騰したものの、終値では1.19%下落して取引を終えた。
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