
中国との軍事的緊張が高まる中、台湾は独自開発した高高度ミサイル防衛システム「天弓4」を、18日開幕の「2025台北国際航空宇宙・国防技術展」(以下、台湾国防展示会)で初公開する。
海外メディア『ニューシス』によると、天弓ミサイルは有事の際に中国から飛来する弾道ミサイルを迎撃する目的で開発され、「台湾版THAAD」と呼ばれている。
台湾中央通信によれば、今回の展示会は18日から20日まで台北・南港展示センターで開催され、過去最大規模となる14か国・400社以上の防衛関連企業が参加する。
天弓4は、台湾の国策防衛機関である国家中山科学研究院が既存の天弓3型を改良して開発した最新型高高度対空ミサイルで、射程は70kmを超えるとされ、台湾軍のミサイル防衛能力をさらに強化することが期待されている。
これに加え、台湾は位相配列レーダーも展示し、探知能力と追跡能力の両方を同時に披露する予定だ。
また、今回の展示会では、FPV(一人称視点)ドローン、爆弾投下型無人機、自爆型無人機、偵察型無人機といった多目的ドローン4種類も公開される。そのうち、爆弾投下型と自爆型無人機は今回初めて公開される新型戦力となる。
台湾は現在、米国製パトリオット・ミサイルと自国製の天弓防空システムを併用して運用しており、増大する中国のミサイル脅威に対応するため、戦略的な防衛体制を着実に強化している。
コメント0