
マルコ・ルビオ米国務長官がエルサレムを訪問し、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談後、カタールのドーハを訪問する計画を明らかにしたと、『AP通信』が報じた。
ルビオ長官は15日(現地時間)、イスラエル軍が先週ドーハでハマス幹部を狙った空爆を行い、その影響で両国の緊張が高まるなか、訪問計画を発表した。長官は「イスラエルとカタールはいずれも米国にとって重要な同盟国だ」と強調した。
『AP通信』によると、ルビオ長官とネタニヤフ首相はエルサレムで肩を並べ、かつてトランプ政権がカタール空爆に対して示した怒りや非難が色あせたかのように、その余波を意に介さない姿勢を示したという。
ドナルド・トランプ米大統領は、イスラエルが一方的にカタールのハマスを標的とした空爆作戦を実施した件について、かつて不満を示した。しかし、両首脳の姿勢からは、この問題に対する米国の失望や怒りの痕跡は見られなかったと報じられている。
一方、カタールの最高統治者(エミール)、タミーム・ビン・ハマド・アル=タニー国王は先週、イスラエルの空爆に強い怒りを表明。イスラエルがガザ地区で拘束されている自国民の人質の命を顧みず、「ガザを人の住めない場所に変えること」に専念していると非難した。
ルビオ国務長官の訪問がカタールの怒りを和らげる効果を持つかは不透明だ。イスラエル軍によるドーハ空爆について、トランプ大統領が事前に通知を受けていたとの報道もあるためである。
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