
ドイツ空軍は21日(現地時間)、バルト海の国際空域上空で事前の飛行計画なしに飛行していたロシアの偵察機を確認し、「ユーロファイタータイフーン」戦闘機2機を緊急発進させた。
『キーウ・インディペンデント』や『アルジャジーラ』などによると、ドイツ空軍は声明で、北大西洋条約機構(NATO)からの指示に基づき、迅速対応警報部隊に対し、飛行計画や無線連絡なしでバルト海上空を飛行する未確認機の調査を実施したと発表した。
調査の結果、当該機はロシアの偵察機「イリューシンIL-20M」と特定された。空軍は機体を識別後、監視と護衛をスウェーデンのNATO協力国に引き継ぎ、任務を完了したという。
これに先立つ10日、ロシアの無人機がポーランド領空に侵入し、撃墜される事件が発生した。これを受け、NATOは警戒態勢を強化し、監視を徹底している。
さらに19日には、ロシアの戦闘機「MiG-31」がエストニア領空に無断で侵入し、約12分間滞在する事案が発生。イタリア空軍の「F-35」戦闘機が即座に緊急発進して対応したが、ロシア側はこの事実を否定している。
ドナルド・トランプ米大統領も今回の事態に懸念を表明し、ロシア戦闘機が再びエストニア領空を侵入したことについて「重大な問題に発展する可能性がある」と述べた。
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