
米国のドナルド・トランプ大統領は国際連合総会の機会を利用し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談する予定だ。ロシアとウクライナの戦争終結に向けた議論が行き詰まる中、打開策の模索が注目される。
ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は22日(現地時間)の定例ブリーフィングで、「トランプ大統領は(ニューヨークで)国連事務総長、ウクライナ、アルゼンチン、欧州連合(EU)首脳との二国間会談を行う予定だ」と述べた。
トランプ大統領は、米ニューヨークの国連本部で開催される第80回国連総会に出席するため、この夜にニューヨークに向かい、この機会に世界各国の首脳と会談する。特に注目されるのはゼレンスキー大統領との会談である。トランプ大統領のこれまでの努力にもかかわらず、ウクライナ戦争終結に向けた議論がほとんど進展していないためである。
トランプ大統領は先月15日、アラスカ州でロシアのウラジーミル・プーチン大統領と直接会談し、その3日後にはホワイトハウスでゼレンスキー大統領と欧州主要国首脳との会談に臨み、終戦への期待を高めた。ロシアとウクライナの首脳間で平和交渉が進むと直接発表されたが、その後ロシア側がモスクワでの会談に固執し、休戦交渉の議論は事実上中断状態にある。
結果として、トランプ大統領は欧州に対しロシア産原油輸入停止を呼びかけ、ロシアへの圧力強化路線に回帰した。このような状況下でゼレンスキー大統領との会談に臨むため、ロシアへの圧力措置の強化が議論される見通しである。
一方、トランプ大統領はカタール、サウジアラビア、インドネシア、トルコ、パキスタン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダンの首脳らとの多国間会議形式での会談も予定されているとホワイトハウスは説明している。韓国のイ・ジェミョン大統領との個別会談については言及されていないが、明日の夜に開催される首脳レセプションで顔を合わせる可能性がある。
また、トランプ大統領は23日の午前、国連総会の一般討論演説に臨む。トランプ大統領による国連演説は2020年以来5年ぶり、政権2期目発足後としては初めてとなる。また、対面での演説は2019年以来6年ぶりである。
レビット報道官は「トランプ大統領は明日の朝、7件の世界の戦争と紛争の終結を含む、わずか8か月間で達成した歴史的成果と、世界を取り巻く米国の力の再興を強調する演説を行う予定だ」と説明した。
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