
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日(現地時間)、世界が前例のない破壊的な軍拡競争を繰り広げているとし、その責任はロシアのプーチン大統領にあると非難した。
AP通信などの海外メディアによると、ゼレンスキー大統領がこの日の演説で「この軍拡競争はプーチンが全面戦争(ウクライナ侵攻)を始めなければ起こらなかった」と述べ、武器の殺傷能力がますます致命的になっていると指摘した。
ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が戦争を欧州の周辺国へ拡大しようとしていることに懸念を表明した。
また、休戦協定が締結されない理由はロシアがこれを拒否しているためだとし、ロシアが数千人のウクライナの子どもたちを拉致したと主張した。
ゼレンスキー大統領は、ロシアのドローンと戦闘機が北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランドとエストニアの領空を侵犯した事例を挙げ、「ウクライナは最初に狙われた国だったが、今やロシアのドローンは欧州全域の上空を飛んでいる。ロシアの作戦はすでに多くの国に拡大しており、プーチンは戦争をさらに拡大しようとしている」と警告した。
さらに、ゼレンスキー大統領はロシアを抑止するため、国際社会の結束とロシアに対する制裁強化、戦争兵器関連の人工知能(AI)規制などを呼びかけた。
ゼレンスキー大統領はまた、前日にドナルド・トランプ米大統領と有意義な会談を行ったとし、ウクライナは米国の支援に感謝していると強調した。
トランプ大統領は会談後、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、ロシアの国家財政の大部分がウクライナ戦争に使われているという事実をロシア国民が知れば、ウクライナは領土回復だけでなく、それ以上の成果も達成できるだろうと述べた。
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