
イギリスのヘンリー王子の妻メーガン妃(メーガン・マークル)がパリ滞在中に自身のSNSに投稿した動画をめぐり、批判の声が相次いでいる。
5日(現地時間)、英紙デイリー・メールなどによると、問題となったのはメーガン妃がパリ・ファッションウィーク出席のためフランスを訪れた際に撮影した動画で、リムジンの中で脚を伸ばしてくつろぐ姿が映っている。
物議を醸しているのは動画の内容ではなく、その撮影場所だという。撮影された場所はパリ中心部のポン・アレクサンドル3世橋とアンヴァリッド橋の間で、ヘンリー王子の母である故ダイアナ元妃が1997年に交通事故で命を落とした現場近くであることが判明した。
メーガン妃がこの動画をインスタグラムのストーリーに投稿すると、英国のネット上では批判が殺到した。
「ダイアナ元妃の悲劇的な死を思い起こさせる場所で、なぜわざわざ撮影して公開するのか」「母親の足跡を避けるべきなのに、まるで再現しようとしているようで残酷だ」「ヘンリー王子の母が亡くなった場所を世界に発信する理由が理解できない」などの批判が相次いだ。
王室評論家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏はデイリー・メールの取材に対し、「まったく理解に苦しむ行動で、感情的な配慮が欠けている。どう考えても、このような動画を撮影し投稿するのは適切ではない」と指摘した。

さらに「ヘンリー王子にとって母の死は今も深い傷として残っている。この行動はあまりにも彼への思いやりに欠けている」と付け加えた。
なお、ダイアナ元妃は1997年8月、パリのアルマ橋下のトンネルを走行中に乗車していたメルセデス・ベンツがトンネルの柱に衝突し死亡した。当時、運転手は飲酒および薬物を摂取しており、パパラッチを振り切るため時速約105キロで走行していたとされる。この事故でダイアナ元妃はパリのピティエ・サルペトリエール病院に搬送されたが、治療の甲斐なく帰らぬ人となった。当時ウィリアム王子は15歳、ヘンリー王子は12歳だった。
コメント0