
ドナルド・トランプ米大統領は19日(現地時間)、米国全土で行われた「ノー・キングス(No Kings・王はいらない)」デモに関連し、「彼らは私を王と呼ぶが、私は王ではない」と述べた。
トランプ大統領はこの日、フォックス・ニュースとのインタビューで「民主党が連邦政府のシャットダウン(一時的業務停止)終了交渉を遅らせている原因はデモにあると思うか」という質問に「そうではない」と答えた。このインタビューはデモ発生前の16日に事前録画されていた。
ノー・キングスデモはトランプ大統領の国政運営方式に反発し、米国50州の主要都市で前日一斉に行われた。デモ隊は軍隊動員、裁判所判決の無視、移民の大規模追放、対外援助削減など、トランプ大統領の政策を権威主義的だと批判した。
トランプ大統領は政府のシャットダウン問題に関し、「率直に言えば、今我々がしているのは望んでいなかった民主党のプログラムを排除することだ」とし、「民主党の過ちだ」と主張した。民主党は医療保険制度「オバマケア」の補助金支給延長を要求し、共和党が提示した暫定予算案の処理に反対している。これに伴い、連邦政府のシャットダウンは今月1日から19日目に入った。
彼は続けて「各種現金給付と福祉プログラムを削減しており、永久に廃止する」とし、「チャック・シューマー上院院内総務が15年間推進してきた200億ドル規模の事業も今廃止している」と述べた。
トランプ大統領は米中貿易交渉に関連し、今月末に韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席し、習近平中国国家主席と会談する予定だと再確認した。彼は「我々は別途会談の日程を設定している」と述べた。
また、中国のレアアース輸出規制措置への対応として、11月1日から中国製品に100%の追加関税を課すと予告した。これにより米国に入る中国製品の関税率は最大157%に達する。トランプ大統領は「持続可能とは言えないが、中国がこうした措置を取るよう追い込んだ」とし、「我々は公正な取引を行う必要がある」と強調した。
米連邦最高裁がトランプ大統領の関税賦課を違法と判断した場合の対応策について、彼は「対応策を見出す必要がある」とし、「そのようなことが起これば、金を返還しなければならないかもしれない。しかし、それは我が国の安全保障を弱体化させることだ」と懸念を表明した。
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