トランプ「新たな合意に署名する」
高市「同盟の黄金時代を開こう」

トランプ米大統領と高市総理が28日、東京の迎賓館赤坂離宮において首脳会談を行った。今回、トランプ大統領と高市総理が対面したのは初めてである。トランプ大統領はこの場で日米貿易協定に関し「新たな合意に署名する」と述べ、「素晴らしく公正な合意」であると語った。日米は今回の会談を通じ、日米レアアースサプライチェーン強化協定を締結した。

高市総理は28日午前9時35分ごろ、迎賓館に到着したドナルド・トランプ米大統領を笑顔で出迎えた。両首脳は握手を交わした後、写真撮影に臨んだ。高市総理は冒頭で「自民党総裁選に勝利した直後に祝福していただき感謝している」と述べ、「直接お会いできることを楽しみにしていた」と挨拶した。さらに、「前・安倍晋三総理に対する長年の友情に感謝するとともに、昨年安倍昭恵夫人を歓待してくれたことにも感謝している」と伝えた。トランプ大統領と安倍前総理は在任中、ゴルフを通じて親交を深め、互いに友情を誇示していた。

また、高市総理はトランプの外交を称賛し、「今や日米は世界で最も偉大な同盟となった」と述べ、「日本も共に世界平和と繁栄に貢献していく」と語った。会談に先立ち、現地メディアである日本テレビ放送網は、高市総理がトランプ大統領をノーベル平和賞候補に推薦する予定であると報じた。そして、「自由で開かれたインド太平洋の進展のためにも、日米協力をさらに推進したい」とし、「日本とアメリカをより強く豊かにするため、日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領と共に築いていきたい」と強調した。

トランプ大統領は「日本で初めての女性総理就任を祝福する」と述べ、「安倍晋三が(高市)総理について頻繁に語っていた」と述べた。さらに、日本の防衛費増額などに言及し「私は日本を愛し、日本という国を尊敬している」と語った。今回の日米首脳会談では、日米関税協定に基づく約5500億ドル規模の対米投資と、アメリカ側の日本防衛費増額要求が核心議題として取り上げられている。トランプ大統領は「日本の防衛力を大幅に強化しようとしていることを把握している」とし、「アメリカでの武器調達と両国の貿易に感謝する」と述べた。
トランプ大統領は「日米は最も強固な同盟関係を結んでおり、我々の関係はこれまで以上に強力になる」とし、「日本とアメリカは今後、前例のないほど多くの貿易を行うことになる」と語った。そして「我々は新たな合意に署名する」と述べ、「これは素晴らしく公正なものだ」と強調した。
両国は首脳会談終了後、「日米重要鉱物サプライチェーン強化協定」に署名した。発表された合意文によれば、レアアースと重要鉱物の安定的供給を加速するため、両国は財政支援、貿易措置、備蓄システムなどの政策手段を活用する方針である。また、自国の法令に従い、国家安全保障上必要な場合には、重要鉱物およびレアアース関連資産の売却を検討・抑制するための新たな権限の開発、または既存の権限や外交手段の強化に協力することとなった。これは、日米重要鉱物サプライチェーン強化協定締結を巡り、最近強化されている中国の「レアアース武器化」に対抗する意図があるとの解釈がなされている。
両国はこの日、「日米同盟の新たな黄金時代(New Golden Age)に向けて」という文書にも署名した。今年7月に締結した日米貿易協定の履行に対する確固たる意思を再確認するものである。両首脳は、関連省庁の大臣と国務委員に対し、「絶えず発展する日米同盟の『新たな黄金時代』のため、追加的な措置を講じるよう」指示した。
















コメント0