
イランが国連制裁の復活にもかかわらず、弾道ミサイル燃料製造に必要な化学物質を中国から輸入し、再武装に拍車をかけていると、29日(現地時間)にCNNが欧州の情報筋を引用して報じた。
報道によると、ミサイル固体燃料製造に使用される化学物質である過塩素酸ナトリウムが最近、中国からイランのバンダレ・アッバース港に複数回輸送されたという。先月29日からこの港に配送された貨物には、イランが中国の供給業者から購入した過塩素酸ナトリウム2,000トンが含まれていた。これはミサイル500発を生産できる量だ。
先月、10年ぶりに復活したイラン制裁により、イランは核兵器運搬が可能な弾道ミサイルに関連するすべての活動が禁止される。また国連加盟国によるイランの武器製造支援も禁止される。しかしイランは制裁復活直後、むしろ再武装の動きを加速させているようだ。
過塩素酸ナトリウムは国連の輸出禁止品目ではない。そのため、今後中国が国連の禁止条項に違反していないと主張する余地があると専門家は指摘する。中国外交部の報道官はこれについてCNNに、具体的な状況は知らないが、中国は国際的義務と国内法及び規則に従って二重用途品目に対する輸出管理を継続的に実施してきたと答えた。
中国は長年制裁を受けているイランの外交的・経済的な同盟国だ。米国がイランに制裁を加えることを非難し、イランの石油輸出の大部分を買い取っている。
カーネギー国際平和基金の核政策プログラム上級研究員であるトン・ジャオ氏は、中国はロシアとイランと共に10月18日に国連に送った共同書簡で緊急措置の合法性を非難したとし、これは中国が新たな制裁に拘束されないと考えている可能性が高いことを示唆していると述べた。
専門家らは、イランが今年6月のイスラエルとの戦争で武器を使い果たし、再び生産に乗り出したとみている。ミドルベリー国際大学院・東アジア不拡散プログラムディレクターのジェフリー・ルイス氏は、イランが戦争で消耗したミサイルを代替し、生産量を増やすために多くの過塩素酸ナトリウムが必要だとし、イランの再武装の試みに伴い、大量の過塩素酸ナトリウムが供給されると予想されると述べた。
 
            


















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