米韓首脳会談を前に、韓国のイ・ジェミョン大統領が米国のドナルド・トランプ大統領に贈った天馬塚の金冠模型が米国内でも話題を呼んでいる。29日(現地時間)、ABCのジミー・キンメル氏、NBCのセス・マイヤーズ氏、CBSのスティーヴン・コルベア氏といった人気トークショーの司会者たちが揃って金冠に言及し、トランプ大統領を皮肉った。

「レイト・ナイト・ウィズ・セス・マイヤーズ」の司会者マイヤーズ氏は「トランプ大統領は特別扱いを好み、アジアで上機嫌だ」と述べ、「カメラが消えた瞬間『金冠をかぶってみていいか』と聞いてきたらしい。古い王冠をかぶると昔の王の怒りを買う危険が常にあるのに」と皮肉った。さらに「彼は王様のような扱いを本当に欲しがっていて、自国でも同じ待遇を受けたがっている。だから中国の権威主義政府を心から羨ましがっているのだ」と鋭く指摘した。
これに先立ち、トランプ大統領は2月、ニューヨーク市の混雑通行料制度廃止を発表した際、自身が王冠をかぶった姿と「王様万歳」という文句が書かれた偽のタイム誌の表紙をホワイトハウスの公式SNSアカウントに投稿し、物議を醸した。これを受け、最近米国全土でトランプ大統領の権威主義的な統治を非難する「ノー・キングス(王はいらない)」デモが続いている。

「ジミー・キンメル・ライブ!」の司会者キンメル氏は「今、トランプ大統領が行く先々で各国が彼を喜ばせようと贈り物攻勢だ。特に韓国からの贈り物は秀逸だった」と金冠に触れた。「韓国政府は、数百万人が『王はいらない』と叫んだ米国のデモを見て、『そうだ、宝石をちりばめた王冠をプレゼントしよう』と思ったらしい。大統領という人間がこんなに簡単に操られるなんて、本当に情けない。まるで子どもにポケモンカードをあげるようなものだ」と批判した。また「そのまま向こうで王様でもやってればいい」としつつ、「向こうの人たちにとっては迷惑千万だが」と付け加えた。
「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」の司会者コルベア氏は「韓国人がトランプ大統領にゴマをすったと言いたいわけじゃない」と前置きしつつ、「今のトランプ大統領に唯一足りなかった『でっかい金ピカの王冠』をくれたんだ」と述べた。また、トランプ大統領がヒルトン慶州でハンバーガーを注文し、ケチャップを大量に要求したことに触れ、「韓国人は文字通り彼をバーガーキングにしてしまった」と言い、会場の爆笑を誘った。
さらに、この大統領主催の首脳特別晩餐会でトランプ大統領の向かいにカナダのマーク・カーニー首相が座った席順にも言及した。現在、両首脳は関税問題で険悪な関係が続いている。
一方「ザ・トゥナイト・ショー」の司会者ジミー・ファロン氏は「今日、トランプ大統領がアジア歴訪の最後の地、韓国を訪れた」とし、「彼は韓国大統領に山ほど質問したはずだが、最初の質問は『あなたはどんなデーモン・ハンター(demon hunter)ですか?』だったに違いない」と述べた。これは現在世界的に人気を博しているNetflixアニメ『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』を引き合いに出したジョークだ。
 
            


















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