
韓国の人気観光地で、日本人の母娘が乗用車にはねられる事故が発生している。母親が死亡し、娘が重傷を負った。
事故を受け、韓国では飲酒運転が社会全体の問題として改めて注目を集めている。
2日午後10時ごろ、男は食堂で焼酎を3本ほど飲んだ後、約1キロ運転し、ソウル市鐘路区の東大門駅付近で横断歩道を渡っていた日本人の母娘をはねた疑いが持たれている。
事故当時、男の血中アルコール濃度は免許取り消し基準(0.08%)を上回っていたとされている。
警察の取り調べに対し、男は容疑をすべて認める趣旨の供述をしたという。
4日、韓国警察はこの事故をめぐり、30代の運転手の男に対し逮捕状を請求した。
男には飲酒運転と危険運転致死傷の疑いが持たれている。
泥酔運転により、50代の母親は心停止の状態で病院に搬送され、死亡が確認されている。30代の娘は額や膝などを強く打ち、重傷を負っている。
大阪から訪れていた母娘は、東大門デザインプラザ(DDP)で買い物を終え、駱山城郭道(ナクサンソンガクト)に向かう途中で被害に遭ったとみられている。
今回の旅行は、普段から韓国を訪れていた30代の娘が親孝行を兼ねて計画したもので、悲しみを一層深めている。
事故を受け、韓国では日本人母娘の悲劇とともに、飲酒運転の処罰が依然として軽いとの指摘が相次いでいる。
同日の報道で、『テレビ朝日』は「韓国では警察の飲酒検問を前に車を急発進させ、事故を起こしても逃走するケースがある」と伝えている。
飲酒運転の摘発件数は年間13万件を超え、国内の約6倍に上ると指摘している。人口が半分であることを考慮すると、さらに深刻な数字だと報じている。
また、韓国では飲酒運転の再犯率が高いことも特徴とされ、同乗者や酒を提供した人が処罰されない点が、飲酒運転を助長する要因に挙げられている。
市民からは「短距離なら大丈夫という意識が根強い」「刑罰が軽いため再犯が多い」との声が上がっているという。
韓国を訪問中の日本人観光客は、『フジテレビ』の取材に対し「安全な国だと思っていたが、今回の事故には驚いた」と語り、「運転の仕方が日本と大きく異なるため、歩行にも注意が必要だと感じた」と不安を語っている。














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