
ドナルド・トランプ米大統領がインタビューの中で「フランス人は中国人より優れているとは言えない」と発言し、フランスを名指しで批判する場面があった。
Newsisによると、トランプ大統領は11日(現地時間)、フォックス・ニュースのインタビューで中国人留学生の問題について語る中「フランスの方が優れていると思うか、私はそうは思わない」と述べた。
番組の司会者ローラ・イングラハム氏が「彼らはフランス人ではなく中国人だ。彼らは我々を監視し、知的財産を盗んでいる」と指摘すると、トランプ大統領は話を遮り「本当にフランス人の方が優れていると思うか、正直言って私は確信が持てない」と答えた。
トランプ大統領は続けて「フランスとも多くの問題を抱えている」と述べ「特にテクノロジー分野で、アメリカ企業がフランスから不当な課税を受けている」と主張した。
また、フランスが推進するデジタル課税政策に対しても不満を示し「差別的なデジタル課税に対しては、我々は強力に対抗する」と述べ、報復関税の可能性を示唆した。
トランプ大統領とフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、これまで主要国際会議などで親しい姿を見せてきたが、気候変動対策やパレスチナ国家承認問題、防衛費分担、ウクライナ軍事支援など、主要な外交・安全保障政策をめぐってはしばしば意見の相違を示してきた。
両首脳の間には一定の個人的な親交があるものの、トランプ大統領は外交・安全保障政策に関してマクロン大統領の立場に公然と異を唱えてきた経緯がある。
一方、トランプ政権は今年5月、国家安全保障上の理由から一部の中国人留学生のビザを取り消す方針を発表していた。しかしその後、トランプ大統領が「中国から60万人の留学生が入国することになる」と発言したことで、政策の一貫性をめぐる議論が生じたこともあった。
















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