
親ロシア派であるハンガリーのオルバーン・ヴィクトル首相がウクライナの戦争勝利は不可能だとし、欧州規模のウクライナ財政支援に反対すると明らかにした。Newsisの報道によると、オルバーン首相は16日(現地時間)、ポリティコを所有する企業「アクセル・シュプリンガー」のマティアス・デプフナーCEOが進行するポッドキャストに出演し、「ウクライナには勝利の可能性が全くない」とし、「欧州連合(EU)の財政支援は狂気の沙汰だ」と述べたという。
オルバーン首相は「我々(EU)は勝つ可能性が全くない国にすでに1,850億ユーロ(約33兆2,811億円)を使い果たし、さらに多くの金を使う計画だ」とし、「ウクライナをさらに支援するために戦争を続けなければならないという主張は完全に間違っている」と述べた。彼は「現在の状況と時点は我々よりロシアに有利だ」とし、「(戦争を)これ以上続けず、できるだけ早く中断すべきだ」と主張した。さらに、米ロ平和交渉をできるだけ早く再開し、欧州も参加すべきだと述べた。
海外メディアの報道を総合すると、ウクライナの財政および現在まで支援された西側資金は2026年第1四半期に枯渇する可能性が高いという。これに対しEUは欧州内のロシア凍結資産、最大1,400億ユーロ(約25兆1,917億円)をウクライナに貸し出す案を推進中だが、資産の大部分が預けられているベルギーの反対で難航している。EUは来月19日に開かれる次回首脳会議でロシア資産問題を終結させる方針だが、展望は不透明だ。
一方、オルバーン首相は戦後体制について「奇跡が起こらない限りロシアは戦後ウクライナ東部ドネツクを引き続き占領するだろうし、良くても悪くてもこれは現実だ」とし、「一種の非武装地帯(DMZ)が含まれた国境安定平和措置が行われるべきだ」と主張した。ロシアの再侵攻可能性については「ロシアがEUや北大西洋条約機構(NATO)を攻撃するだろうと言うのは馬鹿げている」とし、「我々がはるかに強い」と一蹴した。

















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