
米国とロシアが過去1か月間、秘密裏に作成したウクライナ停戦案の草案について欧州連合(EU)が懸念を表明したと英フィナンシャル・タイムズ(FT)が20日(現地時間)に報じた。
欧州委員会のカヤ・カッラス副委員長は、この日ブリュッセルで開かれる閣僚級会議を前に「停戦案作成にはウクライナと欧州が共に関与すべきだ」とし、「この戦争には侵略国と被害国があることを理解しなければならない。我々はロシアが停戦のためにどのような譲歩をしたのか理解できなかった」と批判した。
米国とロシアが作成した停戦案の草案には、ウクライナがロシアに東部ドンバス全体を譲渡し、軍規模を半分に縮小しなければならないという条項が含まれているとされる。またウクライナの公用語をロシア語に変更しなければならないという内容も含まれている。
これに対しカッラス副委員長は「この停戦案には欧州諸国の意見が全く反映されていない」とし、「停戦を歓迎するが、停戦案には平和を持続させる具体的な方策が盛り込まれるべきだ。ロシアが本当に平和を望んでいたなら、無条件の休戦に同意していたはずだ」と指摘した。














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