「世論調査は最低水準」トランプ米大統領「賢い人々の間ではむしろ支持上昇」と主張

19日(現地時間)、トランプ米大統領は「世論調査の数字は下がったが、賢い人々の間では大幅に上がっている」と述べ、最近の支持率低下について自ら触れた。
報道によると、大統領は同日、ワシントンD.C.のケネディ・センターで開催された「米・サウジ投資フォーラム」に出席し、演説で海外からの投資誘致や雇用創出、ガザ戦争終結など第2次トランプ政権の成果を強調したという。
大統領本人が支持率低下に言及するのは異例とされる。トランプ氏は「今年1月の政権発足以降、多くの成果を上げてきた。それを理解する人々からの評価は高い」と述べた。
ロイター通信が世論調査会社イプソスに委託し、14〜17日に米国成人1017人を対象に実施した調査(誤差±3%p)では、支持率は38%にとどまり、第2次政権入り後で最低となった。
支持率低下の原因とされる物価高批判について、トランプ氏は前政権(バイデン政権)より改善していると主張。「我々は史上最悪レベルのインフレを経験した。9カ月前、この国は死んでいたが、今の米国は世界で最もホットな国だ。現在は『良くて正常なインフレ』だ」と述べた。
また、例として卵価格に触れ「3月以降、卵の価格は86%下落した」とし、住宅ローン金利も低下したと説明した。さらに「物価は今後数カ月でさらに下がるだろう」と述べ、チップや残業手当に対する減税が来年1月1日から実施されると強調した。
この日のフォーラムには、前日に会談と食事を共にしたムハンマド・ビン・サルマン・サウジ皇太子のほか、イーロン・マスク(テスラCEO)、ジェンセン・フアン(NVIDIA CEO)らも出席した。トランプ氏はサウジ企業の投資に言及し、「今日だけで数十社が総額2,700億ドル(約40兆円)の契約を結んでいると聞いた。米国に多くの雇用と富をもたらしてくれて感謝する」と述べた。
演説中、フアン氏を立たせて「素晴らしい仕事をした」と称賛し、AIチップ「ブラックウェル」を挙げながら「競合はいるのか。来週これを超える企業が出るか。10年かかると言われるが、2〜3年かもしれない。しかしあなたは止まらず前進し続けるだろう、そうだろう?」と語った。
また、以前対立が深刻化していたマスク氏との関係改善も注目された。マスク氏は前日から2日連続でトランプ氏と面会。演説中にもたびたび名前が挙がり、電気自動車税控除に触れる際には「テスラ車購入の借入金利を控除できる。あなたは運がいい。私はあなたの味方だ」と述べ、さらに「彼は私にきちんと感謝したことがあるか?」と冗談を飛ばし、会場を沸かせた。
両者は昨年の大統領選後に極めて親密な関係を築いたものの、その後減税政策をめぐり対立し、マスク氏が新党構想を示したことで関係が悪化した。しかし現在は事実上の休戦状態にあり、トランプ氏は先月「私はマスクを好きだし、これからも好きであり続ける」と語っていた。
















コメント0