
中国最大の検索エンジン企業であるバイドゥが、激しさを増すAI競争と広告収益の減少により、大規模な人員削減に踏み切った。
中国経済メディア財新などの報道によると、今回の人員削減はAI分野での競争激化、広告売上の急減、そして第3四半期の損失報告が重なったことが背景にあるという。
バイドゥの2024年7月から9月期の売上高は前年同期比7%減少し、オンライン広告収益は18%減少、総損失は112億3,000万元(約2,475億708万8,042円)に達した。
この構造改革では、モバイルエコシステム部門が最も大きな削減対象となる一方、AIやクラウド関連人材は維持される見通しだ。
関係者は「AI分野により多くの資源投入を強化している」とし「検索結果の半数以上にAI生成コンテンツを組み込むなど、統合を加速している」と説明した。
バイドゥの従業員数は2022年末の4万1,300人から、2023年末3万9,800人、2024年末3万5,900人へと減少が続いている。
バイドゥは2023年にChatGPT型のAIサービスを投入したものの、アリババやDeepSeekといった競合に対し、優位の確保に苦戦している。
AIサービスの利用率も伸び悩み、今年9月時点の「ERNIE Bot」アプリの月間アクティブユーザー数は1,077万人にとどまっている。バイトダンスのDoubaoの1億5,000万人、DeepSeekの7,340万人と比べて大きく下回る数字だ。















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