
9日、今年のノーベル平和賞受賞者であるベネズエラ野党指導者マリア・コリーナ・マチャド氏のノルウェーのオスロでの記者会見が、わずか1時間ほど前にキャンセルされた。平和賞受賞者は慣例として受賞の前日に記者会見を行っていた。
Newsisの報道によると、ノルウェーのノーベル研究所はこの日「午後1時(現地時間)にノルウェーのノーベル研究所で予定されていた記者会見は延期された」とし、午後には行われると明らかにしたという。
研究所はマチャド氏が記者会見に出席するという前提で準備していると述べ、少なくとも2時間前にメディアに再度通知すると説明した。しかし、研究所側は予定時間より3時間遅れて「今日、記者会見は行われない」と発表したとAP通信が報じた。
研究所側はメールを通じて「マチャド氏がノルウェーのオスロまでの旅がどれほど大変かをインタビューで直接言及した」とし、「現時点では、彼女がノーベル平和賞授賞式(10日)にいつどのように到着するかについての追加情報を提供できない」と明らかにした。
英ガーディアンは9日、マチャド氏の居場所は公に知られていないが、一部の報道によると彼女が欧州に到着しており、プエルトリコを経由してベネズエラから密かに出国できるように米国の助けを受けた可能性があると報じた。
マチャド氏の母親と二人の息子、娘は8日にオスロに到着し、10日にオスロ市庁舎で行われる授賞式に出席する見込みだ。12月10日はノーベル賞を制定したアルフレッド・ノーベル氏の命日である。
マチャド氏の母コリーナ・パリスカ・デ・マチャド氏は「1年間娘に会っていない」と語った。彼女はAFP通信に「神と聖母に祈り、娘に9日に会えるようにお願いしている」と述べた。マチャド氏の娘アナ・コリーナ・ソーサ氏は今月初め、ノルウェーの放送局NRKとのインタビューで「母を抱きしめた記憶が恋しい。匂いを嗅ぎ、直接会いたい」と語った。
通常、平和賞受賞者が宿泊するオスロ・グランドホテル周辺には8日から警察が多数配置され、警備が強化されていると伝えられている。ノーベル委員会は10月10日、ベネズエラの民主主義と人権を守るために尽力した功績を認め、マチャド氏をノーベル平和賞受賞者に決定した。
マチャド氏は受賞者として発表された後、SNSの「X(旧Twitter)」に「この賞を苦しむベネズエラ国民と私たちの大義を断固として支持してくれたドナルド・トランプ米大統領に捧げる!」と投稿した。
ベネズエラで10年間勤務した米国の元高官ブライアン・ナランホ氏は「マチャド氏がノーベル賞を受賞した後、帰国することはベネズエラのニコラス・マドゥロ政権にとって非常に危険である可能性がある」と述べ、入国を阻止される可能性があると語った。
ナランホ氏は「マチャド氏が入国を阻止されれば、亡命を選択せざるを得ない」とし、「これは前任のフアン・グアイド国会議長などベネズエラ野党指導者が経験した運命だ」と述べた。














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