
欧州連合(EU)は米国のドナルド・トランプ大統領が欧州を「文明消滅」、「衰退する国家」などと厳しく非難したことに対し「尊重を示せ」と一喝した。Newsisの報道によると、ポリティコによればアントニオ・コスタ欧州理事会常任議長(EU大統領)は9日(現地時間)、アイルランドで開かれた記者会見で「欧州と米国は同盟として行動しなければならない」と述べ、トランプ大統領の発言を真っ向から批判したという。
コスタ議長は「我々は米国民の選択を尊重する」とし「米国も我々市民の民主的選択を尊重する必要がある」と述べた。彼は「我々が米国民が彼を大統領に選んだことを尊重したように、EUのすべての指導者が私を欧州理事会(首脳会議)議長に選出したのであれば、トランプ大統領はこれを尊重しなければならない」とし、「これが同盟が互いに接する方法だ」と強調した。
トランプ大統領はこの日公開されたポリティコのインタビューで、欧州を「弱い指導者に支配される衰退する国家の集まり」と描写し、「破滅的な移民政策でこのままではもはや存続できない」と非難した。それに先立ち、米国の新しい国家安全保障戦略(NSS)では欧州が移民政策の失敗で「文明的消滅に直面している」と貶めた。欧州委員会がイーロン・マスクCEOのSNSプラットフォーム「X(旧Twitter)」に対して広告透明性違反で1億2,000万ユーロ(約218億5,708万円)の罰金を科した際には「検閲」と非難したこともあった。
欧州委員会の広報担当者パウラ・ピニョ氏はトランプ大統領の欧州批判に対するポリティコのコメント要請に、EU指導者たちへの強い信頼を示した。ピニョ報道官は「我々は欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長をはじめ非常に優れた指導者たちを持っていることに満足し感謝している」とし、「我々は彼女を非常に誇りに思い、世界が直面する数多くの挑戦の中で我々を導くことができると信じている」と述べた。
彼はまた「EUを構成する27か国の首脳たちは貿易問題から隣接地域の戦争に至るまであらゆる挑戦を乗り越え、欧州という平和プロジェクトを推進している」とし、「数百万人の欧州市民の考えを再度強調したい。我々は我々の指導者たちを誇りに思っている」と表明した。














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