
イスラム組織ハマスの首席交渉官がイスラエル国防軍(IDF)によるハマス幹部殺害に関して、ガザ地区の停戦の根幹を揺るがす行為だとし、イスラエルが停戦条件を遵守するよう米国が圧力をかけるべきだと促した。
Newsisの報道によると、14日(現地時間)のCNBCとニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、ハマスのカリル・アルハイヤ首席交渉官は同日のTV演説を通じて、ハマスの幹部ラード・サード氏の死亡事実を公式に確認し、「停戦を継続的に違反してきたイスラエルの行為と最近の暗殺は合意自体の存続を脅かしている」と主張したという。彼は続けて、「仲介者たち、特に主要な保証人である米政府とドナルド・トランプ米大統領がイスラエルに停戦を尊重し、これを遵守させるよう措置を講じるべきだ」と強調した。
前日、イスラエル軍はハマス支配地域内の海岸沿いの道路を走行中の車両を攻撃し、これによりサード氏を含む4人が死亡し、20人以上が負傷したと伝えられた。この日、ガザ市中心部ではサード氏と共に亡くなった側近3人の葬儀が行われ、数千人のハマス支持者が集結した。ハマスの武装組織は同日遅くに声明を発表し、サード氏の後任をすでに任命したと明らかにし、彼の暗殺がハマスのいわゆる「ジハードの道」を追求することに何の影響も与えないだろうと主張した。
イスラエルは、サード氏がハマスの軍事組織「イッズッディーン・アル=カッサーム旅団」の最高指揮官として、武器生産と戦力増強を総括してきており、2023年10月7日のイスラエル奇襲攻撃を主導した核心人物の一人だと明らかにした。イスラエルとハマスは停戦後の次の段階については依然として合意に至っていない。イスラエルはハマスの武装解除と今後のガザ地区統治からの排除を要求している一方、ハマスは武器の放棄を拒否し、イスラエル軍の完全撤退を主張している。
一方、米国の当局者によると、米中央軍はガザ国際安定化部隊の構成を議論するため、16日にカタールのドーハでパートナー国家と会議を開く予定だという。















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